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science242(〃side) ページ21

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戦『もし、葛城が…「記憶を無くす前の俺」が
 本当に悪魔の科学者だったとしたら…
 この戦争の原因を作ったんだとしたら…今の俺がそれを終わらせる!』





誰かの明日の為に、誰かの未来の為に

身に覚えの無い責任を負わされ非難されても尚
英雄は正義の為に力を使用する



正に災いの中の希望
マイナスからプラスに転化したヒーローだ





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幻『何をしても無駄だ。お前は…葛城に勝てない』







それでも未だ悪役は引き下がらない

第一市民()に成りたいと願ったファウスト的男は
神からすればその言い草は呆れかねる




(そのヒーローはもう…そなたの知己では無いぞ。憐れな馬鹿息子よ)






その事を一向に認めないからこそ節季は深いため息を着いた

頑固と言うか何と言うか…友人と似なくて
良いところばかり似ていて何だかなと思ってしまう自分である






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戦『__最悪だ、こんな時に思い出しちまうなんて』







叩きのめされそれでもと、仰向けに倒れた彼は
強い意思を持って立ち上がった


そうだ。「今」の桐生戦兎は葛城巧ではない

かつて龍我が言い放った言葉一言一句を思い出し
それが「今の俺を創った」のだと気付いた彼に迷いも何も無いのだ





…幻徳が紡ぐ言葉は既に古い


過去を引っ張り出してお前を悪だと決めつけようとしても
節季から見れば悪の立場に居るのは紛れもない
仮面ライダーローグ__氷室幻徳だ









「そなたも案外、人の域に居った…か」







嘲笑を含んだ呟きは自分にしか聞こえない


仮面ライダーとして現れた時は
とうとう人らしい心を捨てたかと
思っていたが案外そうではないらしい




悪は容易に人である事を捨てるが
この男は今も尚人で居るのだから嗤うしかない








戦『俺は俺のやり方で葛城巧を越えてみせる!』


幻『そう言って、尚葛城の道具に頼るのか』




その時、戦兎はハザードトリガー以外にももう一つ
細長いフルボトルを取り出した

金と銀色にコーティングされた新たなアイテムだ






幻『それは…』



【ラビット&ラビット!ドンテンカン!ドンテンカン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!オーバーフロー!】



戦『ビルドアップ』





同時に機械仕掛けの紅の兎が現れ分解し
装甲の如く戦兎へと装着させる

…紅色の真っ赤なヒーロー、肩から出でるそれはさながらマントだ









【紅のスピーディージャンパー!"ラビットラビット"!ヤベーイ!ハエーイ!】


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- 面白いです!!頑張ってください!! (2018年7月19日 21時) (レス) id: a20db0fe37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年3月31日 17時

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