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science209(〃side) ページ36

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炭の様に黒い短髪の髪に黒の眼
真白のパーカー、チェックのミニスカ、下にはレギンス
穴抜きグローブをはめ込む女とも男とも取れる子供



歳上に敬語を使わないところ、如何にも小生意気だ

…熾織もその分類に含まれると言う事を勿論知る訳がない







「お前がここの家主か?」


破「そう。ボクは十魔破魔
 ある事をきっかけに北都へ逃げた十魔の男の子供
 主に圧力を操作する超能力者だけれど」


「超能力者?戯け、魔女の血を持つ者でありながらそんな可能性__」







前にも言った通り魔術と超能力の相性は頗る悪い


魔術を扱う者が超能力者になる事は不可能
逆に、超能力者が魔術を扱おうものなら
力と力がぶつかり合って最悪死に至る




例えば…魔術師と超能力者が結婚して
契りを交わした時、赤子が生まれてくる可能性は極めて低い

無事に生まれてくれる可能性とそうではない可能性
天秤に掛けた場合どちらが多いか…聞くまでも無いだろう



十魔は魔女の血だ

そんな可能性ある訳が






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破「ある」


「!?」


破「可能性が低いだけ、限り無く0だけれど
 決して無い訳じゃない。ボクはその0,000何%に恵まれた超能力者だけど?

 それに__"超能力者と魔女の間に生まれ"
 魔女の才を持った奴なら今書庫にいるけれど?」






平然と言ったその言葉に、熾織は更に驚愕する


限り無く0に近い可能性に恵まれた十魔の超能力者

それと__書庫に居ると言う十魔の魔女


呪われた血、忌み血と称されても良い
魔女の血筋の中でまだ驚異的な存在が居たのか




すると話に着いて行けない唐葉が首を傾げ





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唐「なぁさっきから何の話しとんの?
 術師とかオカルトの話されても自分サッパリや」


「術師はヒーローを支えるお助けマンだ
暗殺者同じく裏でコソコソやってる変人集団とでも覚えておけ一般人」


破「そんな事より、神浄家の陰陽師は何の用で此所に来たんだって話だけど?」





話を本線に持っていく様に破魔は熾織に視線を流す


何の用か、話なんぞ決まってる





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「うちの愚兄__神浄喜怒哀楽についだ
私は何故愚兄がああなってしまったのか真相を知りに来た」


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science210→←science208(熾織side)



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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年2月17日 8時

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