ANIMA【仮面ライダービルド】＿quinque＿ (ページ25)

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science198(〃side) ページ25

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よんどころない状況と言うは正にこの事だ
ハザードトリガー…話では聞いている

全く、最終強化アイテムでも無い癖にその多大な副作用は何なんだろうか

黒塗りのライダーと化した戦兎に目をやり、紫苑は弓を構える

昨日喜怒哀楽に言われたのだ。暴走する前に止めろと
そうやって止めるしか手段が今のところ無いから

ス｢やっとその気になったか｣

戦｢…！｣

ハザードトリガーの力を以て戦兎はスタークに攻めいる

やはり禁断の力と称されるだけあって
その威力はとてつもないものだ

しかし＿＿嗚呼やはり、暴走の一歩を辿るのだ
黒に染まったヒーローは

(暴走した＿！)

その光景に紫苑は思う
北欧神話には主神の力を賜った戦士が
獣や狼と言ったものに成りきり、我を忘れて鬼神の如く戦うのだと言う

ベルセルク、又を狂戦士(バーサーカー)
見境なく無慈悲な平等さで動くもの全てを壊す者

＿＿今の戦兎は正に狂戦士(バーサーカー)だ

ス｢俺の想像を越えてこい！まだ行ける筈だ
　俺が求めていたレベルに達してみろ！さぁ!!｣

｢っ…止める！｣

嬉々として叫ぶスタークとは真逆に紫苑は
苦し紛れに戦兎目掛けて弓矢を引き掛けたその時

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【スクラッシュフィニッシュ!!】

｢えっ…｣

??｢はぁっ!!｣

戦｢!?｣

その時、別の方向からの攻撃があった
衝突したキック技…それを戦兎に撃ち、暴走した彼を止めたのは…

一｢楽しそうだな、俺も仲間に入れてくれよ｣

戦｢グリス…｣

第三の仮面ライダー、仮面ライダーグリスの猿渡一海

何処からともなく現れた一海は
敵対心丸出しの声音でスタークに言った

ス｢とんだ邪魔が入ったな、残りのボトルはローグに任せるか。チャオ｣

分が悪いと判断したスタークは煙を撒いて去っていってしまった

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一｢…大丈夫か｣

戦｢助けてくれたのか｣

一｢あいつらに花をやってくれた礼だ｣

戦｢…｣

戦闘が終了し変身を解いた戦兎達
自分は憑依を解いて一定の距離から見守る
こう言うものは男の会話だ

一｢俺達は故郷を奪われた。このまま黙っている訳にはいかねぇ
　北都に居る仲間の為にも…こいつらの為にも

　＿＿俺達と手を組まねぇか？｣

戦｢！｣

一｢お前なら俺達の心火に魂を汲べられる＿＿頼む、力を貸してくれ｣

その申し出に戦兎は大きく驚愕した

けれど、彼がその申し出を断る事は勿論＿＿＿

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