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science197(紫苑side) ページ24

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頭から爪先まで言い様の無い力が巡っているのを感じる

流れる血の一滴から髪1本に至るまで
人間ではあり得る筈の無い力が張り巡らされている


これは、霊力、そして天将の神気だ





戦「その格好…」





炎に巻かれ出でた紫苑の姿は紅炎の如き装いであった


肩まであった髪は腰まで伸び、結い上げられた赤髪
黒の眼は黄金色に変じ煌めいていた

体のラインがハッキリと解る某新世紀にありそうなスーツ
その上にチャイナ服と着物を合わせたら
おおよそこんなだろうと思わせるものを着て
黒のヘッセンブーツ、オープンフィンガー


所々に装飾と鎧をまとい更には腰から二枚翼が生えているせいか戦乙女さえ思わせる






ス「おいおい、陰陽師って奴は何でもありか?」


「魔術を行使する人は皆何でもありなんだよ。この程度で驚かないでよ…ねっ!!」





鳳凰を模した弓を顕現させ紫苑はスターク目掛けて一発お見舞いする

弓矢から迸る炎は天を舞う不死鳥だ
その不死鳥は見事スタークに的中した





ス「グッ……!!」


紫「朱雀の力参ったか!
 戦兎、ボサっとしてないでアンタも戦う!ヒーローが突っ立ったまんまでどうするの!」




そもそも術師は幹部クラスの敵を倒す権限はない

倒してはならないと規則で決まっている
故にどんな事があろうが術師は悪魔でヒーローのサポーターなのだ


一喝された戦兎はスタークに攻撃を仕掛けるが
やはり力の差は明白であった






ス「お前が勝つにはハザードトリガーを使うしかない!」


戦「ぐぁっ!」



スタークの攻撃をもろに受けた戦兎は転げる
落ちたボトルを敵は広いながら







ス「自我を失う事がそんなに怖いか?
 だったら残りのボトルを出せ。

 お前が持ってるボトルで全てが揃う。いよいよ、"パンドラボックスが開けられる"」



「……」





つまりそれは世界の破滅を意味した

無論そこまでの結果に至れるのは今まで何度も
世界の破滅をの危機に立ち会っている術師だからこその意見だ



凄い殴りたくなる衝動に刈られた
その衝動を紫苑は必死に抑える



ブラッドスタークと言う男、赤い格好も相まってか
ゲーテの『ファウスト』に登場する
悪魔メフィストフェレスを連想させた






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戦「そんな事__させない!」




迷いの中で戦兎が手に持ったのは







___ハザードトリガーだった



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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年2月17日 8時

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