検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:9,620 hit

science196(〃side) ページ23

.

紫「アンタはブラッドスターク!」


「…何の用だ」


ス「ボトルを引き取りに来た」


「渡すと思うか?これ以上あんたの好きにはさせない」


ス「俺がやらなくてもローグがやるさ」





突然現れた紅がよく目立つ男
最早真の意味で何処の味方なのか皆目見当もつかない飄々とした敵


戦兎はスタークに対し睨み付ける
ボトル等渡してやるものか
例えローグが来たって絶対に渡しはしない



そんな戦兎に何を感じたのかスタークは笑いながらこう告げた







ス「お前と幻徳は似ている」


「何だと…?」


ス「『大事なものを守る為』に戦うお前と、『野心の為』に戦う幻徳
 二人に決定的な違いがあるとすれば"覚悟の差"だ

 失うものがない幻徳に対して
 お前は多くのものを抱えすぎている。故に、自分を解放する事が出来ない」





告げた言葉に嘘は無かった

ただ純粋に思った事を述べているらしく
それをまた面白そうに言うものだから腹が立つ



確かに、戦兎と幻徳はある一点から見ればそうなのだろう


だがしかし表裏一体でもある
同類として扱われるには納得が行かない







紫「そんな事無い!」


「!」



すると紫苑は目くじらを立てて反発した
刀印を結んで敵に突き出しながら






紫「アンタが言ってる事は仮面ライダーとスーパー戦隊への冒涜だよ…

 抱えるものが多いから何?守るものがあって何が悪い!
 何もない人より"守るものがある人の方が
 誰よりも強いんだって事"、アタシは知ってる!!馬鹿にすんな!」



(紫苑……)






齢13の子供が言う言葉ではないと戦兎は心の隅で思った

紫苑と同い年の子はきっとこんな事言わない
それは何故か?彼女は戦いを知り、ヒーローを知ってるからだ



術師故か、それとも陰陽師として生まれてしまったが故か

その言葉の暖かさに噛み締めながらも
何処かでは幼い子供が戦場に赴いている事に憐れと思う自分がいた





.





ス「子供でもやっぱり心構えは術師…か。嫌だねぇ
 __さ、ボトルを回収させて貰おうか?」



戦「変身!」


紫「"我が身に憑依せよ【前二朱雀火神家在午主口舌懸官凶将】"!

 __忍ばず行くよ、式神憑依の術!」





同時、双方が激突する__!


.

science197(紫苑side)→←science195(戦兎side)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年2月17日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。