ANIMA【仮面ライダービルド】＿duo＿

science50 ページ5

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京｢こんなのしかないけど｣


(これって…)



話している途中に何ともKYである龍我が腹を鳴らし、それを見かねた京香はテーブルに玉子焼きが乗った皿を出してくれた。ああ確かに子供達が話していた玉子焼きだ、本当に京香は自分の息子の為に玉子焼きを作っていたのか。

腹を空かせた龍我は玉子焼きを一切れを食うと、失礼な事に｢甘過ぎる｣と文句を言ってきた。そもそも腹を空かせた奴は何処のどいつだ。デリカシーの無い奴め。




戦｢お前にはデリカシーってもんがないのか｣


｢あ、せっちゃん僕にも頂戴
いただきます｣


京｢召し上がれ｣




箸で器用に玉子焼きを一切れ挟み口に含む
口に含んだ途端自分もお腹が減っていたんだと漸く気付いた。

玉子焼きは確かに砂糖が多目に使われ甘い。でもそれが少し、懐かしいと感じた。



(………似てる)




戦｢うまっ、滅茶苦茶美味しいじゃんこれ｣


京｢無理しなくて良いのよ？｣


戦｢いえ、………本当に美味い…｣


｢…美味しいです。僕の母親もこんな味の玉子焼きを作ってたので……懐かしいな…｣




ボロボロと涙を流す戦兎の横で、自分はそんな事を溢す

久し振りにこんな玉子焼きを食べた
喜怒哀楽の母親もこの玉子焼きの様に甘めに作っていた｡きっと甘いものが好きなのは母親の影響かもしれない。戦兎の様に涙を流す事はないが…それでも今は亡き母親の事を思い出すと胸が苦しい。



横で龍我が何かを言っているが全部聞いてないフリをする

すると、京香は意を決した様な口振りで




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京｢巧が亡くなる一週間前、家に来たの｣


喜・戦・龍｢｢｢!｣｣｣



話によると、その時データが入ったUSBメモリを京香に預けたらしい。葛城巧が言うに使う人間によって良くも悪くもなる代物､そんなものがファウストの手に入ってしまえば大変だ。結果等火を見るよりなんとやら何て流石に笑えない





戦｢そのデータは何処に!?｣


京｢"東都"にある。引っ越す前にある場所に隠したの｡｣


戦｢…東都の何処に…隠したんですか?｣


京｢私が取りに行く､貴方達に渡すかどうかはその後に決める｡｣





それが貰えるかは自分達次第、渡すか秘密は秘められたままになるかは明日決まる

その話に喜怒哀楽は少し思案するとこう三人に言った




｢じゃあ僕は一人別行動するよ｣


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