science74 ページ30
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一番始めに思ったのは取り返しもつかなくなりそうな、怒りにも似た感情だった。あのローマ神から文の使い魔を受け取りスタークを追う為に走っていたのだが今やそんな事を気にしている訳がない
熾織は兄の元へ駆け寄り更にはナイトローグ達と対峙する、符を掴み式をいつでも呼べる体勢で
「…術師を怒らせるとは此度の悪者共は命知らずなんだな?私の身内に何をした、答えようにはその命無いと思え」
そう言って真言を口の中で唱えようとした。が、それは突然響いた声によって阻まれた
??「それとっても困るのよねぇ」
「!?」
??「ほら、ローグもスタークも散りなさい。"あの方"の命令よ?」
ナ「…」
敵が霧散し逃げて行った背後に声の主は居た。しかしそれは人なのかどうなのかがハッキリしない水面に映る月だ
女の声しかしないそれはあやふやだった、例えばロボットであるなら声帯機能だけが維持されてる様なそんな感覚
確かに目の前に姿はある、色だって。でもそれを形容するには視覚では捉えられない何かがあった、恐らくわざとだ
名の通り未確認な女?に対し熾織は問い掛ける
「誰だ」
??「誰だ何てご挨拶ねぇ。ま、例え悪者でも呼ばれる名前くらい無いと桐生戦兎の様にローグが蝙蝠男だなんてダサさ満点のネーミングを付けられるのも嫌だし教えてあげる
ケイカ、私の名前はケイカ。以後お見知りおきを、神浄家の陰陽師さん?」
ニヤリと、目視では確認出来ない表情があった
そして突然バキッ!と言う音が響いた
その音がした方に目をやればケイカの背後にはまるで水面に張った氷の断面だけを切り取った様に、コンクリートの板が浮遊していた
かくばってはいないものの、これじゃあコンクリートで出来た鋭利なナイフである
「なん、だと」
思わず熾織は目を見張った
驚いた理由は二つ、一つはコンクリートの鋭利なナイフを今熾織目掛けて飛ばして来た事
もう一つは__
「何で"超能力"を使っているんだ…?」
未確認な女にも解る事があった。ケイカの体内には魔術的なものが動いている、ケイカは人間ではなく魔術で生成されるホムンクルスだろう
ならば尚更、超能力何て神の奇跡にも等しい生まれながらの力を持っている?
攻撃を回避した時には既にケイカの姿が消えていた、それを見て自分は納得の行かぬまま思った事を吐き出す
「…術師がファウストの側にも居るのか……あまり信じたくもないな」
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みき(プロフ) - 黒神白堊さん» アニメと少しオリジナルを加えた作品を書いてください!q(^-^q) (2018年2月9日 16時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - みきさん» そうですね……ネタと時間の余裕があればその内… (2018年2月9日 15時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 黒神白堊さん» そうですか...では、お願いでビルドの作品で名前が変更できる作品を書いて欲しいのですが、できますか?お願いします!m(__)mq(^-^q) (2018年2月9日 15時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - みきさん» すみません……この作品だけは名前変更はしないと決めているので… (2018年2月9日 13時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お願いがありまして、この作品で名前変更する事はできますか?お教え願います!m(__)mq(^-^q) (2018年2月9日 12時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年11月20日 20時