science73 ページ29
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戦兎に全てを話す……?
そんな事をされれば、文字通り全てが終わってしまう
もう戦兎の側には居られなくなる
彼はきっと喜怒哀楽のしている事を許してはくれないだろう
そうなってしまえば自分は……自分は……
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「っ……!」
顔が青く染まって行くのが解る、体の芯が冷え酷く動揺している
心に鉛の様なものがのし掛かり心臓が早鐘の如く早くなる、これは不安かはたまた"恐怖"か
怒りなんて込み上げて来ない、その言葉に喜怒哀楽はすっかり気圧されてしまった。俯いて若干パニック状態に陥りながらもしっかり気を保とうとする自分にナイトローグはフッと嘲笑すると立て膝になり喜怒哀楽の青アザがついた首筋を触り、耳許で囁いた
ナ「貴様も俺達と同様、悪者だ。友達ごっこ等せず"此方に来ても良い"」
「………!そんな…こ…と、ある訳が……」
かつて見た夢と同じ様な事を言われ心臓を掴まれた様な気がした
あれは正夢?まさかそんなデジャヴな事あり得る訳がない。否定しようにも言葉がつっかえつっかえで上手く言えなかった
嫌だ、そんな事絶対に有り得ない
自分はファウストの様にはならない。同じフィールドになんて絶対に立ってやるもんか
ヒュー…ヒュー…と喉笛がか細い息を出す
唇が震える。脂汗か冷や汗かも解らない汗が頬を伝う
背後で気絶し横たわる幼馴染みの事を思い、喜怒哀楽は掠れた声で必死に言葉を紡ぐ
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「違う……!!!おれ…は……」
__ドッ!
「!」
「お前らとは違うんだ」と言いかけた時、首筋に強烈な痛みが走った
ドサリと倒れる感覚と、遠くで「兄さん!」と呼ぶ声を聞きながら喜怒哀楽は意識を失った
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みき(プロフ) - 黒神白堊さん» アニメと少しオリジナルを加えた作品を書いてください!q(^-^q) (2018年2月9日 16時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - みきさん» そうですね……ネタと時間の余裕があればその内… (2018年2月9日 15時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 黒神白堊さん» そうですか...では、お願いでビルドの作品で名前が変更できる作品を書いて欲しいのですが、できますか?お願いします!m(__)mq(^-^q) (2018年2月9日 15時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - みきさん» すみません……この作品だけは名前変更はしないと決めているので… (2018年2月9日 13時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お願いがありまして、この作品で名前変更する事はできますか?お教え願います!m(__)mq(^-^q) (2018年2月9日 12時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年11月20日 20時