science58 ページ14
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目が覚めたら見慣れた天井だった
むくりと起き上がって辺りを見渡し、此所が自分の部屋だと漸く気付く
何で此所に居るんだ?自分は確か北都に行って葛城巧の母親に会ってデータを取りに行ってそこでファウストの幹部が……それでナイトローグが氷室幻徳だと解って……
(あぁそうだ…俺、せっちゃんに腹殴られて…迷惑かけちまったんだ…)
煮えたぎった怒りを抑えられなくて。やるせなくて。物質学研究所に戦兎の勤め先として勧めてしまった自分が、気付けなかった自分が許せなくて。
冷静さを失ってしまった、戦闘の最中にやってはならない事をしてしまった
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「そう言えば何で俺家に居んだ…?」
熾「浄女に頼んで兄さんを家まで運ばせたんだ。このとんだ馬鹿者が、面倒かけさせよって」
「熾織………
…やっぱりお前もう少し兄に優しくしても良いと思う」
熾「寝言は寝て言え」
「べふぅっ!?……ってなんだこれ」
ズカズカと部屋に上がり込んだ妹はクリップで閉じられたレポート用紙の様なものを喜怒哀楽の顔面に叩き付けた。バシンッ!と中々痛そうな音がな鳴った…鳴ったぞ今
正直滅茶苦茶痛かったのだが叩き付けられたレポート用紙の束の表紙を見て、そんな痛みも忘れてしまった。そこには…
「"PROJECT BUILD"…?」
熾「仮面ライダーを兵器にする計画、だそうだ。先程術師関連の者から回ってきた、此度の悪者に政府までもが絡んでいるとなると道理で私達術師に依頼がされん訳だ」
パラパラとページを捲る、勿論其所には葛城巧の事も書いてあるし昔から今現在の事まで事細かく記されており情報の純度としても申し分無い
そして何より注目すべきは葛城巧が仮面ライダービルドの生みの親である事だ
彼もまた天才だった。驚異的な程に、恐ろしくなってしまう程に。
熾「この情報は兄さん達が必死になったデータより良いものだろうな」
「じゃあせっちゃんにこれを見せれば……」
熾「その紙は術で後数分で燃える様になっておってな。と言う訳で火事防止の為に水場に持っていく」
「なんだそのリアルマジック」
どうやらこの情報は水の泡ではなく火の炭になるらしい
ちょっとへこんでいると妹は何を思ったのか喜怒哀楽を暫く眺め、少し微笑み、こう言った
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熾「そうだ兄さん、今度兄さんの所の研究所へ連れてってくれ。"そっちの所長に用があってな"」
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みき(プロフ) - 黒神白堊さん» アニメと少しオリジナルを加えた作品を書いてください!q(^-^q) (2018年2月9日 16時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - みきさん» そうですね……ネタと時間の余裕があればその内… (2018年2月9日 15時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 黒神白堊さん» そうですか...では、お願いでビルドの作品で名前が変更できる作品を書いて欲しいのですが、できますか?お願いします!m(__)mq(^-^q) (2018年2月9日 15時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - みきさん» すみません……この作品だけは名前変更はしないと決めているので… (2018年2月9日 13時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お願いがありまして、この作品で名前変更する事はできますか?お教え願います!m(__)mq(^-^q) (2018年2月9日 12時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年11月20日 20時