運命変換理論＿thirdturn＿

閑話:帰還した元不敗の女王の動乱＿6(フローラside) ページ40

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バローネとクラッキーと共にシュミレーション室に入り観客席の方へ移動した先に見たのは想像を絶する光景だった。始まってから数ターンは経っていると思われる戦況はあまりにも片方が圧倒し過ぎている

＿＿＿ゾルダー(兄様)が圧倒的に押されライフ1の状態だった


『賢者の樹の実』をフルで配置して『翼神機グラン・ウォーデン』『終焉の騎神ラグナ・ロック』『機人ドロイデン』＿＿＿持てる全てを以ってを出した布陣であるにも関わらず、ほのかのライフは3を維持したままこれ以上削れる素振りが無い

そもそも彼女のフィールドには…


｢一体あのスピリットは何なんでしょう…？浮いている赤いロボット…？｣


ずっと浮いている赤いロボットの右側に『麒麟星獣リーン』。『エリダヌス・ドラゴン』が二体。そしてネクサス。同じ3対3の筈がゾルダーの方がずっと苦しげな表情をしている。相手のライフが遠いと暗喩に告げている様だ

見た事が無い赤いロボットにフローラ達が疑問に思っていると、フローラ達に気付いたほのかが｢やっほー！皆も見に来てくれたの？｣と大きく手を振っている


ク｢｢やっほー！｣じゃないよ！君達は一体何をしてるんだい⁉｣


ほ｢見ての通りだよグロッキー！｣


ク｢NO！クラッキーだ！｣


｢ほのか！その赤いロボットみたいなの…何なの？見たところあまりスピリットには見えないと言うか…｣


スピリットには見えない
だからと言って前に見せてくれた｢アルティメット｣でも無さそうだ

敢えて言えば…


ほ｢流石フローラ目敏い！この赤いロボットみたいなやつは新しい｢ブレイヴ｣なんだよ｣


バ｢これがブレイヴだと…？｣


ほ｢"異魔神ブレイヴ『超・炎魔神』"。｢異魔神ブレイヴ｣は維持コストを必要とせず右と左其々で合体出来る代わりに、スピリット状態だとアタックもブロックも出来無いブレイヴなのです！｣


腰に両手を当てて説明するほのかはそれはそれは得意気であった

維持コストを必要しないブレイヴ…其々と合体出来ると言う事は即ち両合体スピリットはダブルシンボルと言う事になる。しかも防御ブロッカーとしても有能だとしたらゾルダーが攻め切れないのも頷ける


(これが新しいほのかのデッキ…)


自分達よりも常に先を行くデッキ
そう思った直後、ほのかは自身のメインで衝撃的なスピリットを出して来た


ほ｢エリダヌスを疲労！表裏一体の道化師、神の皇の力を以って復活せよ！『魔導双神ジェミナイズ』を召喚‼』


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