その解答が100点満点じゃなくとも ページ13
.
異『それでも___俺は世界を変えたかった』
「……!」
怒ったAとは真逆に、目の前の男は
冷静に、大人らしい振る舞いで言い放つ
悪口の様な人を傷付ける事しか出来ない
言葉の武器とは違う……また別の言葉の武器
それは、"信念"
.
酷く真っ直ぐで
"それしか生き方を知らない"様な…そんな言葉だ
「っ……」
キ「おい…?」
.
怒りで熱された頭が一気に急降下する
元々論争で勝てる様な実力も持ってないAだったが
こうまでして言われるとぐーの音も出ない
.
そうだった……この男はそう言う奴だ
その信念が、道を誤った
ズングリー達を苦しめ
華実を殺し
色んな人に偽りの希望を与え
世を利用して
.
.
この舞台(未来)を"創った"
簡単には片付けられない相手だからこそ
ある意味最強にして最悪なのである
だったら、それに対抗するならば
Aはどんな意思表示をすべきか
.
.
「……なら、私はあんたの用意された舞台で
観客(イレギュラー)として脚本(シナリオ)を引っ掻き回す
私が望む未来………誰一人として欠ける事の無い幸せな未来の為に」
.
獄龍隊の者達が居て
ルクレチアが居て
ジェレイドが居て
弾が居て……
今まで辛い思いをした光主達が
幸せになれるくらいの、そんな未来
それが私の信念
.
.
異『その未来に"自分自身が居なくとも"、か?』
「………」
異界王が"敢えて知っている上での"問いを掛ける
その問いに、Aでは無く
キオンとヴィエルの息を呑む音が聞こえた
……異界王も、キオンも
ヴィエルも知っているのだ、この物語の結末が…
Aがやろうとしている事を解っている
.
.
魔『貴方の事が好きなの!!愛してる!!
だから私に負けてよ!!』
ふと、モニターから魔ゐの
有名な台詞が聞こえた
涙で滅茶苦茶になって
取り乱している彼女は、まるで駄々を捏ねる子供の様だ
「(大丈夫だよ、まゐ。
……弾が消える未来は無いから)」
.
その台詞を聞きつつ、Aは勝ち気に笑い…
.
.
「勿論、
例えそれが100点満点の解答じゃなくても
私は居る筈の無い役者としての選択をするよ」
最善の未来
私も、それ以外の生き方が出来ない人間だから
.
17人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒神白堊(プロフ) - 青山桃子さん» すまん、また誤字った(^_^;)教えてくれて有り難うねー (2017年3月28日 16時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子(プロフ) - 13ページの果実は華実で、ジェレイドがレジェイドになってるよ〜;; (2017年3月28日 16時) (レス) id: 9cd36ae493 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒神白堊 | 作成日時:2017年2月14日 9時