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むせた ページ10

「――っ、げほっ、ごほっ!」

情けなく激しくむせたあたしを見て次郎さんはけらけらと笑った。

「だ、大丈夫ですか?」

背中を擦ってくれるのはさっきの青髪の人。

「だっ…大丈夫でっ、けほっ…です」

「はい、A。お水」

「ありがとう。乱くん」

お水を一口飲むと落ちついた。

「それでどうだい?初めての酒の味は」

次郎さんが興味津々!と言った風に訊いてくる。

「んー、何か痛いような…喉の所で熱いような…。正直まずい!」

私がズバッと言うと

「まだまだ子供ってことだね」

と笑われた。

「う……」

どうせ子供ですよーっ!!

拗ねながらお水をイッキ飲みする。

「子供じゃないしぃ…」

ぼそりと呟くと

「はっはっは。じいからすればその方が良いのだがな」

斜め上から声がしたかと思いきや。

ぎゅっ

「わわっ!?」

後ろからすっぽりと抱き締められた。

少し驚きながら上を見上げると三日月を埋め込んだように美しい瞳と目があった。

にこっ、と優しく笑ったその人はなでなでとあたしの頭を撫でる。

「三日月宗近と言う。要するにまぁ、じじいだ。宜しくな、A」

「え、えっと、うん。よろしくね!三日月さん」

ど、どうしよ…。

ちょっと離れてほしい…。

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設定タグ:刀剣乱舞 , 山姥切国広 , 刀剣女士   
作品ジャンル:恋愛
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陰浦 - いつも見ています!まんばかっこいいですね〜。更新頑張ってくださいね! (2017年3月5日 7時) (レス) id: 15f125b34f (このIDを非表示/違反報告)
狐火@きつねうどん(プロフ) - 影星(白銀竜)さん» ありがとうございます。更新&返信、非常に遅れてすみませんっ!もうちょっとで完結なので、飽きない限り応援いただけたら嬉しいです! (2016年3月13日 23時) (レス) id: c8a407e76f (このIDを非表示/違反報告)
影星(白銀竜)(プロフ) - 続き凄く気になります!更新頑張ってください♪ (2016年1月8日 2時) (レス) id: 680da25cf6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐火 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年7月31日 11時

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