葉桜舞う ページ39
はー、疲れた疲れた。
俺は、思いっきり畳の上に寝っころがる。
今回は本当に大変だった。女の子の刀剣が来たキャッフォイ!!と(内心)はしゃいでいたら、なんか敵の親玉さんにさらわれちゃうし、堀川には殺されかけるし、そこに変な助っ人も来るし――
「おーい」
「ぐいぇ」
ドズン、と重い何かが俺の顔に思いっきり重力をかけ――って痛い!超痛い!!
「ちょ、やめてくださいよ!!篠ノ井さん!!」
顔におかれた、辞書と同等ぐらいの重さの書類の束をひっくり返し、俺は起き上がった。
「ほら、さっさと手を動かして頂戴」
「えー…今は休憩中っす」
――俺は、今、本丸にはいない。
政府の本局に行き、今回の騒動と刀剣女士、つまりAの処遇についてのレポートを制作中だ。
助っ人の女性。彼女の名前は篠ノ井と言う。
彼女も訳あって刀剣女士を所有(俺は政府のこの言い方は好きじゃないが)しているので、まぁ、つまり、二重の意味の同僚ってわけだ。
「はぁぁぁ……本丸帰りたい……」
「今帰ったらあの子たちの処遇は悪くなってしまうわよ。私は皆が誇れる主になりたいから、頑張ってるの。勇馬さんも頑張って」
篠ノ井さんはそう言って、再び目を書類へと向ける。
俺は椅子に座りなおすと、頬杖をついて窓の外を眺めた。
眩しい太陽と、夏の風を浴びて空へと舞いあがる葉。
あいつら、今どうしてるかな。
ふと、そう、考えた。
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陰浦 - いつも見ています!まんばかっこいいですね〜。更新頑張ってくださいね! (2017年3月5日 7時) (レス) id: 15f125b34f (このIDを非表示/違反報告)
狐火@きつねうどん(プロフ) - 影星(白銀竜)さん» ありがとうございます。更新&返信、非常に遅れてすみませんっ!もうちょっとで完結なので、飽きない限り応援いただけたら嬉しいです! (2016年3月13日 23時) (レス) id: c8a407e76f (このIDを非表示/違反報告)
影星(白銀竜)(プロフ) - 続き凄く気になります!更新頑張ってください♪ (2016年1月8日 2時) (レス) id: 680da25cf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐火 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年7月31日 11時