迎え ページ22
中庭。
相変わらず桜が激しく舞い乱れるその場所に駆けつけると。
ふわり。
遠目に白くたなびく白い布が見えて。
「あ、切く――」
時間が、制止した。
あたしの中で何かが壊れる音がして。
ぞわり。
悪寒が背筋に走った。
あたしは全速力で切国の前に走り出る。
「……なんで、ここ、に……」
貼りついた喉で精一杯その声を出す。
さっきは死角になっていて気付かなかった。
「……なんで?」
彼は真っ黒な着物の端で口元を隠してくすくすと笑った。
「自分の所持品が逃げちゃったから、迎えに?」
その鬼の面を二度と見たくなかった。
怒った様な笑った様な不気味な般若面。
からんっ。
下駄の音を響かせて、彼は言った。
「――迎えに来たよ。A」
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陰浦 - いつも見ています!まんばかっこいいですね〜。更新頑張ってくださいね! (2017年3月5日 7時) (レス) id: 15f125b34f (このIDを非表示/違反報告)
狐火@きつねうどん(プロフ) - 影星(白銀竜)さん» ありがとうございます。更新&返信、非常に遅れてすみませんっ!もうちょっとで完結なので、飽きない限り応援いただけたら嬉しいです! (2016年3月13日 23時) (レス) id: c8a407e76f (このIDを非表示/違反報告)
影星(白銀竜)(プロフ) - 続き凄く気になります!更新頑張ってください♪ (2016年1月8日 2時) (レス) id: 680da25cf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐火 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年7月31日 11時