桜 ページ3
一人別室で待たされているあたしはご機嫌斜めだった。
男の子に勘違いされるし、いきなり叫ばれるし。
まぁ、久しぶりに外に出れたのはいいけど。
退屈で辺りをキョロキョロ見渡す。
ふわっ、と包むような暖かい風が縁側から吹き来んできた。
縁側は中庭に繋がってるみたいで、あたしは好奇心を抑えきれず置いてあった下駄を履いて中庭に出る。
「わぁ…」
中庭には、太い立派な枝を伸ばす薄桃色の花が舞い散っていた。
儚く、美しく。
ひらりひらりと散るその可愛らしい花びら。
「なんて名前なんだろ…」
呟いた疑問。
答えなんて返ってこないと思っていたのに。
「――『桜』だ」
後ろから声が掛かる。
驚いて振り向いたその先には。
「切国…!?」
久しぶりに再会する、兄弟の姿があった。
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陰浦 - いつも見ています!まんばかっこいいですね〜。更新頑張ってくださいね! (2017年3月5日 7時) (レス) id: 15f125b34f (このIDを非表示/違反報告)
狐火@きつねうどん(プロフ) - 影星(白銀竜)さん» ありがとうございます。更新&返信、非常に遅れてすみませんっ!もうちょっとで完結なので、飽きない限り応援いただけたら嬉しいです! (2016年3月13日 23時) (レス) id: c8a407e76f (このIDを非表示/違反報告)
影星(白銀竜)(プロフ) - 続き凄く気になります!更新頑張ってください♪ (2016年1月8日 2時) (レス) id: 680da25cf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐火 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年7月31日 11時