繋いだ温度 (山姥切) ページ19
自然と繋いだ手を意識しまう。
無邪気に、無垢に、だが時々大人びて見えるA。
『――綺麗で、眩しいなぁって』
眩しいのはAの方だ。
俺はあんたが羨ましい。
どうしたらあんたの様に輝ける。
どうしたらあんたの様に無垢になれる。
どうしたらこの胸に沸き上がる劣等感の様な巨大な虚を打ち払える。
苦しくて痛くて辛くて。
所詮、俺は写しだ。
Aとは違う。
俺は……ひとりぼっちだ。
誰にも認められない――ッ!!
思わず手をきつく握ってしまう。
それに反応するようにAがうめいた。
「きり…く、に…」
『――あたしが保証するから』
薄暗い闇の中。
いつもより近い場所で見る彼女の笑みは眩しくて。
俺は。
「――ッ」
その笑顔と声だけで全てが救われたんだ。
彼女の手を握りながらもう片方の手でぽたぽたと溢れる涙をぬぐった。
白く白く咲く花の様に。
純真無垢で無邪気なお前に惹かれていく。
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陰浦 - いつも見ています!まんばかっこいいですね〜。更新頑張ってくださいね! (2017年3月5日 7時) (レス) id: 15f125b34f (このIDを非表示/違反報告)
狐火@きつねうどん(プロフ) - 影星(白銀竜)さん» ありがとうございます。更新&返信、非常に遅れてすみませんっ!もうちょっとで完結なので、飽きない限り応援いただけたら嬉しいです! (2016年3月13日 23時) (レス) id: c8a407e76f (このIDを非表示/違反報告)
影星(白銀竜)(プロフ) - 続き凄く気になります!更新頑張ってください♪ (2016年1月8日 2時) (レス) id: 680da25cf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐火 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年7月31日 11時