4. ページ4
．
官兵衛「…………筋は良いようだな。」
『ほんと、？』
半兵衛「あぁ、ここまで飲み込みが早いとは。」
以蔵「…………女とは思えない俊敏さだな。」
『あ、ありがとう、……』
黒影組に入った次の日から、私は3人に刀の稽古をしてもらい始めた。
たまに、部下の人達の乱闘に突っ込んでいったり、3人対1人で稽古をしたり、常人ではありえない稽古を続け、私はグングン力をつけていった。
『あー疲れた！』
影「A様、お疲れ様です。」
『影、ありがとう。影の入れるお抹茶、稽古終わりに飲むの好きなの。美味しい。』
影「お褒めに預かり光栄にございます。」
影は黒影組の幹部レベルに位置する部下。
冷酷に見えるけど意外と心配性な半兵衛と官兵衛に頼まれて、私のお世話係をやってくれている。
以蔵「……弓の方はどうだ。」
影「……！ とても筋がよろしいようで、今日も師匠を唸らせておいででした。」
以蔵「そうか…………無理はするな。」
『うん、ありがとう』
初め、私が黒影組に入ることに反対していた以蔵も、あっという間に月日が経ち、だいぶ優しくなった。
この時既に、黒影組に入ってから5年が経ち、私は17歳になっていた。
官兵衛「今日の狙いはあそこの問屋だな」
『あぁ、あの旦那、買い取った商品にいちゃもんつけて、仲買人の稼ぎ、ぶんどってるんだってね』
半兵衛「はっ、じゃあ金もたんまり貰えそうだなぁ」
『早く夜にならないかしら。ウズウズしてきた』
この5年間で、私は人を殺すことに快感を覚えて抵抗がなくなってしまい、黒影組の中でも恐れられるようになった。
そして私は、昼間は今まで引きこもっていたが、江戸の町に出るようになった。
『散歩してくる。』
官兵衛「分かった。………………影、頼んだ。」
影「はい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 562人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しなもんろーる(プロフ) - まるさん» お返事が遅くなりすみません😭コメントありがとうございます✨️沢山の素敵なお話がある中、この作品を見つけてくださったことに、素敵なご縁を感じます。黒影組のお話…考えてみます🤭♡ (9月7日 12時) (
レス) id: 029ee267be (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 今更ながら滝沢歌舞伎をふと思い出しこの作品に出会いました。ものすごく素敵で、涙が止まりませんでした。またしなもんろーるさんの黒影組のお話読みたいです！素敵なお話をありがとうございました。 (8月1日 2時) (レス) @page36 id: abe392a41c (このIDを非表示/違反報告)
しなもんろーる(プロフ) - 皐さん» コメントありがとうございます✨そう言ってくださって嬉しいです😭 (2022年11月2日 16時) (レス) id: 4f3fe70807 (このIDを非表示/違反報告)
しなもんろーる(プロフ) - 琉衣さん» コメントありがとうございます✨嬉しいです、ありがとうございます！😭 (2022年11月2日 16時) (レス) id: 4f3fe70807 (このIDを非表示/違反報告)
しなもんろーる(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます✨なかなか黒影組のお話がなかったので、自分で書いてしまいました…笑ようやく完結出来ました！応援ありがとうございます♪ (2022年11月2日 16時) (レス) id: 4f3fe70807 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年4月21日 22時
