第六話 波乱 ページ6
「ダークネス・オブ・マインド！！」
少女はの指ぬき手袋からどこからともなく数本の刃物を取り出した。ナイフは勿論、包丁、カッターナイフ、短刀、ハサミ等が現れ、自分を囲むように地面に突き刺すと少女の足元には黒い魔法陣が現れ、そこから多くの黒い手が私に向かって伸びる。
「くっ…ディザスター！」
英語で災難(由来は不幸の星)と言われるように黒い星型の球を出して相殺を試みたが、あまりにも多すぎる手は、星型の球をすり抜け、サタンの右腕を服ごと霞む。サタンにとっては腕がかするだけでは怯まないが、少女の黒い腕は違った。掠ったところから、スポンジで水を吸ったかのように血がどんどん服に染みる。
「これでもう右腕は使えない！『インサニティ』！！」
すると、なぜかサタンの右腕から、痛みがどんどん強まってゆく。腕を刺されたかのような痛みにサタンは右腕の傷を左手で抑えながら地面に膝をつく。
「…！？」
「私の魔法で、体の痛みに対する抵抗力を狂わせた！！じゃあ！そろそろ首を頂く！！」
少女は地面に刺した刃物を、背中から触手のように出た赤い糸のような物で操ると、蜘蛛のような感じになった少女は私に向かってくる。私は右手を使えないため、左手を使うが、少女の狂わす力のせいで腕の方向感覚を失う。終わりか……と思った矢先に、
「インデグラル！！」
「フェアリーフェアー！！」
「ジュゲム！！」
誰かの魔法で少女は、目の前に向かう魔法を避けるために距離を取った。
「誰だ！？」
「サタン！大丈夫！？」
「アルル…気にするな…」
「キルル…」
「あの女の子が…」
「キルル！？」
「…お姉ちゃん…なぜ、昔みたいに「ルシファー」の味方をするの？」
「え！？」
「ルシファーって…」
「誰のことを言っているんですか！？」
「知らないの？あんた達。あいつだよ。」
するとキルルは右腕でルシファーだと思われる者に指を指す。アルル達は、指したところを見てみると。
「え…サタンが！？」
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作者名：朱色 | 作成日時：2019年1月7日 11時
