伍 ページ5
そう言われ、巫女はもう一度皇帝に戦争を止めるようにといいました。しかし、
「わしわは皆この国を救うためにやっておる。十年前は貧相な暮らしだったし、住民から税を取っておきながら、国民のことを考えずに自分だけ贅沢な暮らしをしとったじゃろ。だが、わしらはその「自分だけ」とは違う。ここは皆の国じゃ。皆が幸せに生き、平凡だけど、当たり前に生きているからこそ、本当の『幸せ』なのじゃよ。」
皇帝に彼と同じように、そいてとっても大事なことを言われ、思わず口ごもってしまう巫女。彼の意志を信じて戦争に反対するのがいいのか、皇帝の言葉を信じて戦争に協力するのがいいのか。それともどちらも協力しないで、自分の意志を貫くのがいいのか。巫女にはわからなかった。
皇帝はごこまで争えばいいのか。そこまでして国の為に食料と土地を奪っていけばいいのか。そのようなことをしなくても、もっと別の方法があるだろうと考えてしまう。
巫女は城を出て神殿に戻ろうとすると、周りは月の光に照らされて、まるで一筋の希望が見えたような気がした。
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しかし、それは希望の光ではなかった。
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ケロちゃん - ずっとこう言うのないかなー…って探してました！こう言うお話めっちゃ好きです！この作品を書くために生まれてきてくれてありがとうございました！←← (2019年1月12日 20時) (
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作者名：朱色 | 作成日時：2018年10月21日 19時
