復讐のレクイエム2東京編 (ページ7)

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西園寺ＶＳ工藤優衣前編ページ7

工藤ゆい side

転校生がやってきた。それは突然のこと

気に入らないいつだってクラスの中心にいたあたしがあんなクソガキに｢中心｣を取られるだなんって。

一軍のあたし達

それと派手な女子

2軍普通組

三軍のオタク共

四軍のいじめられっ子

あいつを四軍に突き落としてやる｡

肝心の羚は屋上でサボっていて今はいない…ふふっ。サプライズで転校生いじめ動画撮ってやろ。

｢ねぇ、あなたお人形さんみたいで可愛い～」

ゆるふわ系なゆりあが興味本位で西園寺に話しかけた。隣にいた私は便乗するように馬鹿にした。

｢ほんっと人間じゃないわwあんた、人外？w由利亜の方が程よい可愛さでいいかもっ｣

西園寺ははてなマークを浮かべているような仕草を浮かべた｡

｢ぶりっ子ぶってんじゃねーよ」

あたしがドスの声で言い放つとクラスは張り詰めた空気になる。

クラスの皆が西園寺を見る。それは同情の目

｢今からこいつに話しかけたり仲良くなったら罰を与えるから」

シーンとする教室であたしは辺りを睨み散らした

目をそらすクラスメイト

｢あれー？返事はー」

ゆりあが楽しそうに言うと周りは焦って声をあげた｡

｢あっ！僕羚君とお話しなきゃ！」

ガタッと椅子から立ち上がり空気をぶち壊す西園寺のえるにあたしは容赦なく細い腕を掴み床に投げ込んだ

｢うぅ、いたいよぉ…なにするの？暴力は駄目なんだよ？｣

うるうるな目で見つめてくる西園寺に殺意を覚えた｡

「…このあたしに口答えする気！？」

怒鳴って泣かせようとした時だった。

「あかん、先生くるで！」

ドアの窓から廊下を眺めていた湊斗が焦りの声を上げた｡その反動で即座に生徒達は机に戻る｡

「あんた、覚えてなさい」

あたしの中心を奪おうとした罪は重い

西園寺に背を向け私はゆりあと席についた。