真実中編 ページ21
高橋 美桜乃side
「お話しってなぁに!!」
にこにことしているアルム。今でも雨が降ってきそうな屋上で私は重い口を開いた。
「アンタさ、私達が理由も無しに野村をいたぶってるって思ってる?」
はてなマークを浮かべているアルム
「あんたは知らないと思うけど野村は元苛め子だったんだよ?…」
「えぇ!?まっさかぁー!」
ジト目で見てくるアルムに私は少し昔の話をした。あれは私が小学5年の時だった。
「うわぁ!貴女ってちゃんとお風呂入ってる?臭いよ!」
ケラケラ笑う野村 みう。
こういう奴は何処にでもいるようね。女の子は目を震わせながら必死に耐えている。
「いい加減にしたら?」
私が悔いを差す。こちらをじっと睨んできた野村に私は鼻でフッっと笑ってやった。
「かねもちだからって浮かれてんじゃないわよ!!」
怒鳴る野村に私は下げずんだ目で「私に逆らうの?」っと一言いうと何処かに行ってしまった。
野村は私に手を出してこない。何故なら私が皆から人気であり私を攻撃しても批判が返ってくるからだろう。
そんなある日西園寺が転校してきた。
アルムは同じクラスの男の子に『オカマ』と悪口を言われた。
アルムは変わった子だった。
小学生にしてはどこか幼くて何を考えているのかが掴みずらい。
ヘラヘラと笑っていることも多く、それを男子がからかった。
次の日、突然アルムをからかった男の子が学校に来なくなった。
そしてその翌週には、急な転勤が決まったという理由でその男の子一家は夜逃げするようにこの街を出て行った。
圧倒的な力を持っていることを知った野村はアルムに話かけてアルムの機嫌を損ね無いようにしている。
小6になろうとした矢先に西園寺が転校してしまった。
野村はいつの間にか高そうなスカート。髪止めをしてフリフリの服を着こなしていた。
恐らく西園寺がいたときにうまく言いくるめて買わせたんだろう。
それから私達は 小学生 中学生
高校生と別の道を歩んでいった。
高校2年になった時。野村 みうと同じクラスになった。人が変わったように大人しくなっていて正直びびった。
向こうは私の事を覚えていない。何故なら私は深月 美桜乃から高橋 美桜乃に苗字が変わったからだ。
それに顔もだいぶ大人っぽくなった。そんな私に野村が気づくはずもない。
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夢喰いオバケ(プロフ) - *はなまる*@キチ同盟さん» ありがとうございます!!続編明日書く予定なので是非見てください!では、2で会いましょう (2017年8月17日 16時) (レス) id: 89b27ea165 (このIDを非表示/違反報告)
*はなまる*@キチ同盟(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後までドキドキさせていただきましたwいい意味で裏切られた感じがします。続編に期待しています。お疲れ様でした! (2017年8月16日 11時) (レス) id: 99309147cc (このIDを非表示/違反報告)
夢喰いオバケ(プロフ) - 紫稲さん» ありがとうございます。次回作はもっと主人公君を進化させようと思ってます! (2017年8月14日 11時) (レス) id: 89b27ea165 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰いオバケ(プロフ) - 黒月さん» ありがとうございます。2はこのあとボチボチ書こうと思います。 (2017年8月14日 11時) (レス) id: 89b27ea165 (このIDを非表示/違反報告)
紫稲(プロフ) - お疲れ様でした。最後にタイトル回収…成る程、「復讐のレクイエム」とはそういう意味だったんですね…。次回作も期待しています! (2017年8月13日 20時) (レス) id: a941132408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢喰いオバケ | 作成日時:2017年8月3日 16時