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Aside
「ちょっと、森ちゃん！」
『はい』
「これ、9番席に居る人から森ちゃんにって言われて貰ったんだけど」
『私に？』
「そ、何か変な人だったよ〜？フード被って表情もあまり見えなかったし
お連れの人もへらへらしててさ・・・ストーカーとかじゃない？気を付けなよ」
そう言って渡されたのは大中小で言えば中くらいの紙袋だった
ストーカーな訳がない、例えストーカーだとしても、私なんか・・・
『どんな人でした？』
「んーとね、緑のパーカーで茶髪の男だったよ、鍵拾ってもらったお礼だって」
『ああ・・・あの人か』
その人なら、大丈夫だ
たった1回会っただけ、顔もできる限り見えないようにしたし
「もしかしたら中に変な物とか入ってたりするかも・・・」
『全く、彩夏さんはいつも考えすぎですよ』
「ごめんごめん、最近推理小説にハマっててね」
『影響受けすぎです！・・・ほら、ただのクッキーですよ』
紙袋の取っ手を広げて、中身を見せる
疑い深そうに中を覗き、隅々まで確認する彩夏さんがおかしくて笑ってしまった
「ちょっと、何笑ってんの」
『すみません、考えすぎですよ、彩夏さん』
「当たり前でしょ！大事な義妹なんだもの、あんたは絶対幸せになんなきゃならないんだから」
『そんな事は無いと思いますが・・・』
「そんな事ある、早くその敬語も直しなさいよ、もう家に来て10何年でしょ？」
『そんな所が可愛いなんて言ってたのは彩夏さんでしょ！』
「あら、そうだったわね・・・」
“幸せにならなきゃならない”
そんな事は出来ない
これは望んじゃいけない事
本当の両親を捨てた私には、あってはならない事なのだから
「こーら」
『あひゃ』
彩夏さんに軽く頭を小突かれる
「また何か考え込んでたでしょ、あんたは顔に出るのよ」
『すみません・・・』
「謝んなくてもいいの！第一、あんたが悪いわけじゃなかったんだから
悪いのはあんたを愛してなかった奴らなんだから」
『はい』
「全く・・・法律がなけりゃ殺してやる所よ、あんな奴ら」
「おい！お前らさぼってんしゃねえぞ！！」
「『はーい！』」
「じぁあね」
『はい、頑張ってください』
「そっちもね！」
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ぬこ(プロフ) - 六作目【魔d!×d!】悪魔が遊びに来た 魔界の主役たちが人間界の主役たちと出会うお話です。夢主ちゃんは出てきません。 (2022年9月4日 11時) (
レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 再び自分側の不注意で、この作品の編集ができなくなりました。新しい作品が出来た場合、この感想欄に書き込んでいきます。大変申し訳ございません。 (2022年9月4日 11時) (レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 自分側の不注意で別アカウントで書いていた五作目が編集できなくなりました、なのでこのアカウントで続きを書いていきます。大変申し訳ございません (2022年5月10日 18時) (レス) id: 4da284d929 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - わーい！もし地雷でなければこの後のgrさんの小説もぜひ＾＾ (2021年12月23日 20時) (レス) id: d541392df9 (このIDを非表示/違反報告)
アンテール(プロフ) - 最終話お疲れ様です！お話とても良かったです。(*^^*) (2021年12月23日 9時) (レス) @page45 id: 798525d29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 17時
