第九十九話 ページ4
明らかに可笑しい。
この状況は可笑しい。
何故自分はこの中で夕飯を食べている。
いや、嫌ではないのだが、むしろ情報聞き出せるからいいのだが…
誰がこんな事を予想しただろうか。
何度目かのため息をつくと、隣に座っていた日向にお椀を渡される。
「ほら、もっと食えよ。」
「…はぁ……」
「それでも運動部かーー。」
いやマネージャー業だよ!!
とは言えず。
運動してたとしてもこの量は食べない。
うぇ、吐きそう←
目の前にある丼ご飯と格闘していると、隣にある人物が座った。
「初めまして、だな。秀徳バスケ部主将の大坪泰介だ。…と言っても知っているか。」
向井の話はウチの諜報部員からよく聞いててな。と言われ大坪さんの視線の先を見ると朱色の眼鏡が印象的な女子が。頭を下げる。
「光栄です。」
「いや、実力は監督も認めていた。そこでだな…」
この展開はアレしかない。
「ウチに情報をいくらかくれないか、向井A。」
「…お久しぶりです。」
「こうやって一対一で話すのは…大体二年ぶりか?」
「そうですね、自分が中三の秋だったので。」
あの後こっそり大坪さんに残飯を食べてもらった。
…一校分の情報の価値はある((
そして今は今日自分の為に用意された部屋にいる。
お茶と菓子は勝手に出てきました←
「…まさか既に推薦がきているとは思っていなかった。」
「海常はIH終わったら直ぐきました。それよりも早かったら、今自分は秀徳の為に働いていたかもしれません。」
自分はスポーツ推薦で海常に入った。だが、それとは別にもう一校推薦がきた。それが秀徳。
海常の時点で「まさか自分が」しかも強豪と動転したが、秀徳も驚いた。
2、3年とバスケ部にすら所属していなかったのだ。どこからもなく入る情報、流石強豪とその時は思った。
海常に行くと決めた何日か後に秀徳からのお誘いがきたから、本当にタッチの差だった。
「まぁ結果論だ。始めはあまり気にはしてなかったが、これほどまでの諜報員になるとはな。惜しいものを逃したな。どうだ、今からでも歓迎するぞ。」
「結構です。」
傍から見れば冗談の全く通じない二人の会話。まぁ実際そうなのだが←
「さて本題に移ろうか…と言ってももうお前さんの返答だけだが。」
「…」
「もちろんタダとは言っていない。明日の練習、見て貰って構わん。」
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千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！続きが気になります♪ (2022年2月22日 17時) (
レス) @page19 id: 5a2d0a48cd (このIDを非表示/違反報告)
黒岩。(プロフ) - 綾羅さん» ありがとうございます!更新できず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからも長期休業中の更新しか可能ではないと思います。年に数回の更新になると思いますが、長いお付き合いの程よろしくお願いいたします。 (2016年8月1日 3時) (レス) id: d27e53aaec (このIDを非表示/違反報告)
綾羅(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2016年7月19日 16時) (レス) id: a72ae32185 (このIDを非表示/違反報告)
黒岩。(プロフ) - しんぶんやさん» ありがとうございます!!励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします!! (2016年4月19日 17時) (レス) id: d27e53aaec (このIDを非表示/違反報告)
しんぶんや - 更新楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2016年3月28日 18時) (レス) id: a0ea8290d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒岩。 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月31日 10時
