第一〇七話 ページ12
第三Q開始
出だしはもう言ってある。
初っ端から黄瀬のコピー。
そのためには最初の攻撃をうちのものにしなくてはならない。
さつきの考える未来を超えるスピードで黄瀬にはやってもらわなければ。
そしてその攻撃、4番を抜かす。
4番は主将の今吉翔一。なんでも心が読めるとかなんだか…
何故4番かというと、彼は青峰の桐皇入学を決めた張本人だから。持ち前の読心術で青峰を見、正確に分析したはずだ。それ故、青峰を知りすぎている。
初っ端、あの中で一番青峰を知っている奴に攻撃を仕掛けることで、まだ未完成とはいえ、相手側に「青峰と同じ」と意識を植え付けやすくなる。また「これからもっと似てくるはずだ」と。本人はともかくとして、そう動揺するはずだ。
そしてそれはベンチにも、さつきにも伝わる…
見せろよ黄瀬
4番相手、クロスオーバーで抜かす。初動が遅く入ったから緩急は青峰と等しい。
うん…一発目。
そのまま止めに入った4番と接触しファールをもらう。
黄瀬は…途切れても集中しているようだ。
その後も黄瀬の攻撃は続く。
点数は縮められていないものの、段々とプレッシャーはかかっているはずだ。
そしてそろそろ…青峰の4ファール目が欲しいところ…
と言っても現実は上手くいかない。それどころか青峰に現実を見させられるシュートを入れられた。
14点差…
しかもそれに追い打ちのさつきの未来予想。
さっきから笠松さんが4番を抜けない。
しかし、そこらへんはもう既に考えている。というか、アイツを無視していられない。
リバウンド命の早川。今日はリバウンドが取れずいつも以上にうるさい。ちょっと黙らせるついでに働いてもらおうという魂胆だ。
リングに当てさえすれば、点は入る。
12点差…
なお続くデッドラインの瀬戸際。
パスは、この試合最初にクイックリリースを見せた9番。
定期的にではなく、毎回クイックシュート。だから今回もそうだろう。
けど彼には、森山さんがついている。
インターバル中に女の子情報を追加しておいたから大丈夫だ。
まぁそうじゃなくてもやることは知っているが…
3Pをブロックして未だに12点差のまま。
第3Q残り約4分__
ふむ…やっとできたか
予想以上の出来の速さだ…
『青峰とやるのは、コピーが完成した時だ』
__全力でぶつけてこい!!
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千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!続きが気になります♪ (2022年2月22日 17時) (レス) @page19 id: 5a2d0a48cd (このIDを非表示/違反報告)
黒岩。(プロフ) - 綾羅さん» ありがとうございます!更新できず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからも長期休業中の更新しか可能ではないと思います。年に数回の更新になると思いますが、長いお付き合いの程よろしくお願いいたします。 (2016年8月1日 3時) (レス) id: d27e53aaec (このIDを非表示/違反報告)
綾羅(プロフ) - とても面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください!! (2016年7月19日 16時) (レス) id: a72ae32185 (このIDを非表示/違反報告)
黒岩。(プロフ) - しんぶんやさん» ありがとうございます!!励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします!! (2016年4月19日 17時) (レス) id: d27e53aaec (このIDを非表示/違反報告)
しんぶんや - 更新楽しみにしてます!頑張って下さい!! (2016年3月28日 18時) (レス) id: a0ea8290d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒岩。 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年12月31日 10時