触れるな危険(gr×tn)⚠️少し官能的 ページ38
「グルさん！ やめ、ちょっ……あ、おいっ」
「疲れてるんだよ。癒せ」
「疲れてんならなおさらやめろ！」
只今深夜一時……。防音対策がなかったら近所迷惑きわまりない大声を出しているのは、わたくしトントンである。ただ、バリトンボイスの成人男性にソファにいきなり押し倒されて、大声を出さない人はいるものだろうか。話を整理しよう。三週間ほど自室にこもりっぱなしだったグルッペンは、いつもより酷い顔でリビングにその面を除かせるやいなや、俺を大きいとは言えないソファに押し倒した。先ほどから無駄に整っている外国系の顔が、俺の目と鼻の先に近づいてきている。おそらく、事をおっぱじめようとしているのだろうが、徹夜明けの馬鹿みたいな体力に、ついていける自信はない。
「一回だけでええからさあ」
「そんなうっすい言葉信じるわけないやろ！ 寝ろ！」
「えー」
胸板をぐいぐいと押して、グルッペンの下から抜け出そうとするのだが、如何せん、この男は徹夜明けだったり、疲れが最高潮に達したりしているときは、アホみたいに体力と力とS味が増加するので、なかなか脱することができない。こういうときに根負けして受け入れてしまったときは、気づいたら一日すぎてた、なんてことがよくある。あの何度体験しても慣れない違和感と倦怠感は、良いものではもちろんない。
「トントン……俺また来週から忙しいけど。ええの？」
「う゛……」
コイツは俺がそういうことをしたくない訳ではないことを知っている。それ故俺の弱いところをつついてくるのだ。『俺は別にしなくてもええんやで？』なんて顔をしているのがむかつく。
「……じゃあキスしよ」
ね？ と俺の顎をくいっとやる。そこからするすると耳、首筋、胸元、というふうに滑っていく手がくすぐったい。
「キス、だけ？」
「おう。ほら、目閉じて」
もう良いや、なんて気持ちが沸いてきて、俺は素直に目を閉じる。
「ん……」
ちゅ、と軽くリップ音がなって、唇が触れる。一回だけかと思ったキスは、その後も何度か繰り返された。
「グル、さ……や、も……やめ」
やめろ、と言おうと口を開くと、ぬるりと口内になにかが侵入してくる。その瞬間に俺は後悔した。キスを許してしまったことを。
翌日
「はっ！ 今何時や」
時計を確認するよりも前に、俺の目に窓の外の景色が目に入る。夜景だ。またやってしまった。隣の男を睨んだ後、俺はあの違和感を拭いに、風呂場へと移動した。
終
どういったご関係で？(knut)(リバ？)※モブ視点、学パロ→←続々※誤字訂正版
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
