大丈夫だ、問題しかない(rbrut & syp、kn)※学パロ ページ35
少し肌寒い昼下がり、俺は人生最大のピンチにおちいっていた。
「え、大先生？」
「うん！ ロボロ君仲良いよね？ 鬱君って彼女いるの？」
女の子数人が、俺の机を取り囲んで、そんなことを言ってくる。普段なら嬉しい状況かもしれないが、聞いてくる内容が内容で、喜べない。
「いやぁ……いないと思うよ」
「本当？！ ありがとうロボロ君！」
彼女がいないとわかるや否や、周りの他の女の子と情報を共有しに行ってしまった。しかし俺にはそれより、大先生はモテるのか？ という疑問が生まれていた。確かに最近女遊びはやめているし、痩せているから、女の子達も大先生の魅力に気付き始めたのかもしれない。女の子達“も”というのは、何を隠そう、この俺も、大先生のことが好き、ということだ。もちろん恋愛的な意味で。だから、今割りと焦っている。と言っても、大先生はずっとクズだクズだと言われていたので、同様に遊んでいる女の子以外にはモテていなかった。大先生も本気で好きだという子はいなかったので、俺は安心していたのだが……。
「どうしよ……」
さっきの女の子の集団は、少なくとも五人。みんな大先生のことが好きそうだった。そういえば、どこかで大先生が告白されたという話も聞いた気がする。つまり、ライバルが五人以上はいるということになる。もうこれは三角関係どころではない。大先生のタイプの女の子も少なからずいるだろう。そうなると、可愛くもない男の俺には、チャンスなんてものは無いに等しい。ライバルがいなくとも、チャンスは無いと思うけれど。
「ロボロ？ 汗ヤバイけど大丈夫か？」
うつむく俺の頭上から、大先生の声がフッと降りてくる。顔をあげると、心配そうに俺のことを見る大先生と目が合う。
「あー、大……丈夫。ありがとな」
「ん、あ、そういや聞いた？」
「何を？」
心配そうな顔から、パッと明るく笑い、ないしょ話でも話すように俺の耳に、口を近付ける。かかる息がくすぐったくて、少し胸が鳴る。
「ショッピ君とコネシマ、付き合ったって」
「えぇ！ そうなん？！」
ショッピ君、というのは俺たちの後輩で、コネシマは同級生で、ショッピ君のことが好きなんだ、と相談を二人で受けていたやつだ。その事もあってか、大先生はとても嬉しそうに、二人が付き合ったことを報告してきたのだろう。
「でも残念やなあ」
「え、何が？」
大先生は、さっきとは裏腹に、切なそうな顔をする。
続
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
