これは恋じゃない(tnzm) ページ33
俺はトントンが大好きだ。トントンが苦しみながら食べる姿が好きだし、トントンの人柄ももちろん好きだ。しかし、それは友情なのかと聞かれると、少々答えに困る。友情というには、この気持ちはもっと重いものだと思う、が、なんと言えばいいのやら。
ちなみに、トントンも俺のことが好きだ。トントンは、多分俺に恋愛感情を抱いている、と思う。俺のことをチラチラ見てくるし、食害を行っている際も、心なしか楽しそうだし。だから、もっと親しくして、トントンに告白させる。そして、俺はその告白の返事を焦らしてやるのだ！ そしてもっと意識し始めるトントンを、心のなかで、存分にからかってやるのだ。そういう企みがあったため、俺は最近、トントンと距離が近い。物理的にも、心理的にも。
「トントン、ちょっと編集みてくれないっすか！」
「んー？ ええよ、見してみ」
今日も俺は、トントン宅でくつろいでいた。距離を縮めるために、久しぶりに動画の編集を見てもらうことにした。トントンにパソコンを渡し、隣に座る。
「ふふっここ好きだわ」
「わかる」
「あーここもっと短くしたら？」
「どこ？」
なんて会話をして、どこをカットすれば良いのか見るために、必要異常に近づく。ピクッと、トントンの体が強ばるのを見て、勝手に口角が上がってしまう。
「シッマの長話のとこ？」
「いや？ エミさんのとこ」
口角が上がってしまっていることを隠すのに必死になって、少し声が変になる。トントンは気にしていない、というよりも、俺との距離が近すぎて、気にする余裕もなさそうだ。そう思うととてもいい気分だ。いつも大人なトントンを、俺が手のひらで転がしているのだから。
しかしだ。トントンと距離を縮め始めてから、結構な月日が流れている。こんなに無防備な俺を見て、手を握ることもしてこないだなんて、さすがチェリーボーイのトントン。とはいえ、そろそろしびれを切らしそうなのだ。これは仕掛けるしかない、そう思い、俺はさらにトントンに近づく。すると、少しだけだが、トントンがズリズリと離れる。俺はそこを見逃さない。
「なんで離れるん。見えんのやけど」
「言うほど離れてないやん。ゾムの距離が近いってう゛わ？！」
ドスン、と少し重い音がして、俺とトントンはソファに倒れる。焦りと困惑が混ざったトントンの瞳が、俺を見下ろすよう見ていた。俺が手を引いて押し倒させたのだが、これでトントンはなにかしてくれるだろうか。
「ゾ、ゾム……？」
続
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
