朝食(shakn)☆BA☆NA☆NA☆様宛て ページ31
「好きって言ったら怒る？」
コネシマが頬をポリポリとかき、そう言う。俺はつい、持っていたスマホを落としそうになった。
「え？ 何？ どういうこと？」
ずいっとコネシマに顔を近づけ、一度に何個も問う俺は、多分相当困惑していた。コネシマとは付き合ってそろそろ三年目。恋の賞味期限と言われる程、長いようで短い時間を共に過ごしてきた。最近はマンネリ化しているな、と感じていたのだが、それは思い違いだったのか、と、頭をひねった。
「いや、その。最近、デートとかしてへんなって」
「まあ確かにそうだけど……」
コネシマ自身もマンネリ化を感じているようで、俺はなんとなく嬉しくなる。別にマンネリ化したからって、好きだという感情が多少薄れることはあっても、なくなることはない。ただたんに、一緒にいることが当たり前になってしまっているだけなのだ。
「でも、何でそれが“好きって言ったら怒る”になるん？」
「今さら言うことでもないかなって思ったんやけど……その」
その次の言葉を待つが、もごもごと口ごもる声が聞こえるだけだ。首を傾げてアピールすると、コネシマは目をそらす。しばらくじっと見つめるが、コネシマが居心地悪そうに頭をかいたので、俺は、今言わなくても良いから、という意味をこめて、優しく肩を叩いた。
コネシマのお腹が物欲しそうになった。少々気まずいが、一緒に朝食をとることにした。付き合い始めの頃は、何をするにもこっぱずかしくて、食事さえも一緒に取れなかったことを思い出す。初めてまともに一緒に食事をしたのはいつだったか。そのときは確か、俺がトーストを作って、二人で変なトッピングをしたんだったな。そんな思いを浮かばせ、あの時の様に、食パンをオーブンへとほおりこんだ。
しばらく暇になったので、俺はジャムやら野菜やらを用意し始めた。すると、
「シャオロン、さっきのことやけど」
と、コネシマが口を開いた。
「ん？」
「……俺らって、付き合ってもう三年やんか。お互い良い歳やし、そういうことするのも、言うのも嫌かなって」
「は？」
計らずも、声が出た。なんというか、拍子抜けしてしまった。確かに俺も思っていた節はある。むしろ毎日位の頻度で、同じようなことを考えていた。が、コネシマというやつは、そんなかわいいことで悩み、あんなことを言う人間だっただろうか。
「シッマ、えっと……」
「すまん、やっぱキツかったか」
「いや大丈夫。ちょ、待って」
続
続 (shakn)☆BA☆NA☆NA☆様宛て→←shakn ☆BA☆NA☆NA☆ 様リクエスト※誤字訂正版
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
