温もり(knsho) 雪姫 様リクエスト ページ26
「シャオローン！」
「うっ!? えっ……何？」
恋人のコネシマと、俺の家ですごしていた。急にコネシマが俺に抱きついてきたところだった。
「やーシャオロンさん細いっすね……ごぼうかな？」
くびれの辺りをさすりながら耳元で言われるが、妙に恥ずかしい。トントンに、指がごぼうみたいだと言われたことはあるが、体さえもごぼうと言われると、あまり良い気はしない。
「ごぼうやないですー！」
そういうと、コネシマ独特のふふっという笑い声が、耳にかかる。それが心地良かった。
「あ、シッマ。一旦離れて」
後ろから抱きつかれた形だったため、俺はコネシマの腕を軽く叩く。おう、と言って、コネシマは腕をほどいた。俺は改めて向かい直し、コネシマの手を広げさせる。そこに俺が飛び込み、コネシマにハグをした。
「シッマの匂いや……ふふっタバコ臭い」
「悪かったな」
さらにぎゅっとコネシマを抱き締めると、同じようにコネシマも抱き締め返してくれる。
コネシマの温もりを感じるものの、なんだかもっとコネシマを感じたくなる。さらに抱き締めるのは、さすがのコネシマでも苦しいだろうと思い、やめた。
「シッマ」
「ん？」
「俺、もっとシッマを感じたいんやけど……」
そう言うと、コネシマの体がぴくりと動く。そして、少しぎこちなく、俺が苦しくないように、そっと抱き締めてくれた。それに少し胸が高鳴る。頭を撫でてもくれた、が、なぜだかまだ足りない。面倒だと思われたくはないが、俺は今、とことん甘えたいようだ。
「なんか……足りひん気ぃする」
「え、ちょ……シャオロン」
「もっとしてほしい…………あかん？」
甘えると決めた俺は、歯切れが悪いコネシマをよそに、ぎゅっと体を離さない。すると、意に反して、がばっと体が引き離される。見れば、険しい顔のコネシマと目が合う。
「煽ったのはお前やからな」
そう言われて、唇に暖かみを感じる。言葉の意味も、今の状況もよくわからない。俺はもっとハグやらなんやらをして、コネシマを感じたかっただけなのに。
だけど、唇からも、息づかいからも、服の擦れる音からも、何もかもから、恥ずかしいくらいにコネシマを感じる。
「あーシッマ好き……どうしよ……どうすりゃええ？」
「知らんわ。急になんやねん」
「……シッマは言うてくれへんの？」
そう言ったのがいけなかったのか、しばらく沈黙が続いた。
続
今回は多分18指定書かないです。裏で腕をあげておきます。
温もり(knsho) 雪姫 様リクエスト→←言葉にしなくちゃ 完結(knem) 雪姫 様リクエスト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
