君を笑わせるため(cisyp)続 俺様(^q^) 様リクエスト※学パロ※ ページ19
そこで会話は終わり、下校時にまた話しかけられた。
夕焼けが青春を匂わせるが、特にショッピと笑い会う仲でもない。河川敷に腰をおろし、ショッピの方を向けば、同じ様に腰をおろした。
「…あの、チーノさん」
こちらをじっと見つめながら言うもんだから、チーノは変にドギマギしてしまったのをよく覚えている。
「敬語やめたら？幼馴染みやし、昔はタメやったやん。」
「あ、チーノ…？」
「何？ショッピ」
久しぶりの幼馴染みとしての会話は悪くなかった、いや、嬉しかった。ひしひしとその気持ちを噛み締めていると、ショッピはとんちんかんなことをいった。
「いつも、助けてくれてありがと」
「…え？」
その言葉は皮肉めいても、恨んでいる様なものでもなかった。ただ純粋な感謝だった。チーノは罪悪感に押し潰されそうになりながらも、口を開く。
「俺…助けるようなこと、した…？」
ショッピはこちらを向かずに笑う。
「言わんとしてる事は、まあ…わかるけど、チーノは俺のこと嫌ってはないから…それがただ嬉しいなって」
ショッピは吐き出すように、自分に言い聞かせるように言って、死んだ魚のような目をこちらに向けた。
「…あ……ごめ…」
「『明日はもっと笑える日にしてやる。』って言ったの、チーノやろ？お笑い芸人、まだ目指してるかは分からんけど。だから、大丈夫。この言葉があれば、俺大丈夫やで。」
わざとらしく笑って見せるショッピだが、チーノには感謝しかなかった。
・
あれから、ショッピは急に転校してしまった。しかし、チーノは自分でもベタだと思いながらも、ショッピの本物の笑顔がみたい、自分の言葉を信じてくれている人を、ちゃんと笑わせてあげたい、そんな思いから、お笑い芸人を志している。
が、
「チーノ、お笑い芸人になるって本気？」
進路調査票を提出してから数日後、母から放たれた言葉は、ききたくなかった。
「…本気」
「やめなさい。母さん、あんたに苦労してほしくないんよ」
わかってる。そういうの全部わかって、覚悟しているからこそ、自信をもって書けたのだ。
「わかってる。母さんには迷惑かけへん」
「そういうことやないのよ！あんたみたいな子どもがわかるわけないやろ！」
その言葉にカチンときたチーノは、拳を握りしめ、自室へと逃げようとする。
母が大袈裟にため息を吐いたのが気になったが、関係ないふりをした。
続く
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
