気づいていますか・続(knsyp) 俺様(^q^) 様リクエスト ページ15
「けど？なに」
コネシマの空色の目が、揺れる。その視線がなんだか苦しい。
「ご、ごめん、なさい。嬉しいのは、ほんまなんです。」
口からぽろぽろと言葉が零れる。ちかちかと、視界が点滅している気がした。この不穏な状況から逃げたい、そういう気持ちが前へ前へと出てくる。
気づいたら、目的としている駅から逆方向に駆け出していた。違う。違う。なにが違うんだ。怖い。怖い。なにがだ。そういうぐちゃぐちゃした気持ちが、ショッピの足を進めた。後ろから追いかけてきているであろうコネシマが、なぜだか怖い。
なにかに気づいてしまいそうで、怖い。さっきまでの幸せとやらはどこへ消えたのだろうか。
「ショッピ!!」
ぐいっと腕を捕まれる。振りほどこうと踠くが、力強いコネシマの目を見て、やめた。
「すみません…」
ショッピ自身も、なぜこんな気持ちになったのかわからなかった。ただ、なにかが怖くなったのだ。
「別に怒ってない。大丈夫。どしたん。」
口の中が乾燥して、上手く話せそうになかったが、懸命に言葉を吐いた。
「えと、わ、わからんくて…なんか、コネシマさんの声聞いたり、目見たり、や、優しい言葉かけられちゃうと……わからないんですけど、なにかが怖くて。」
なにかが引っ掛かって、それがなんなのか気づきそうになると、なぜだか逃げ出したくなる。
「おう。ええで。大丈夫。怖くなったら、逃げたくなるもんやで。」
うんうんと頷くコネシマを見て、またなにかがひっかかる。どうすればいいのだろうか。ショッピは目をそらそうにも、そらせなかった。
***
「…ショッピ君。気ぃ使わないでええから、今日はもう帰って、落ち着いたらまた連絡ちょうだい？」
しばらく、コネシマがショッピの心情を汲み取ろうと努力したが、ショッピの焦りようから、そう言葉をかけた。ショッピは、弾かれたようにコネシマを見たが、すぐにそらし、一礼してから逃げるように去った。
ショッピは家へと足を進めた。コネシマから離れるほど、汗はひいていくが、あの取っ掛かりはとれないままだ。スマホを手にすると、ある二人にメッセージを送った。
「ショッピー！こっちやでー」
たった今入店したショッピに声をかけたのは、瓶底メガネが特徴的なチーノだ。そして対面して座っていたのは、店員を呼ぼうとしている鬱大先生だった。
「あ、チャッス」
続く
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
