気づいていますか(knsyp) 俺様(^q^) 様リクエスト ページ14
「ん…」
高い電子音が連続して鳴っていた。ショッピは、唸りながらもスマホを探す。見れば、あの先輩からの電話だった。土曜の、しかも朝っぱらからなんのようだろうか。一行に鳴り止まない着信音に怒りを覚えながらも、ショッピは電話を取った。
「もしもし…ショッピです。コネシマさん?」
「おう！おはよー！いや〜土曜日にすまんな！」
本当に悪いと思っているのか、気になるところではある、が、こんなところも好きなのだ。
そう、好きなのだ。
別に恋愛感情があるとか、そういうことではない。ただ、人間として、先輩として、尊敬しているし、好きなのだ。
「いや、まあ大丈夫です。なんかありました？」
「今日空いとるかなーって思って。日帰り旅行したいねん」
朝から電話してきたのはそういうことだったのか、とわかる。
「良いですよ。待ち合わせどこにしますか?」
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「お、ショッピ君。」
コネシマはスマホをいじりながら待っていた。
「お待たせしました。」
今来たところだと伝えられ、ショッピはほっと肩を下ろす。行く途中、珍しい模様の猫に気をとられていたのだ。仮にも先輩のコネシマを待たせるのは、良くないことだとわかっていた。
「そういや、どこ行くんですか？」
電車に乗って、小一時間ほどすれば、男二人で遊ぶのにも丁度良い場所はいくつかある。
「そういや、言っとらんかったか。ここやで。」
そう言われて差し出されたのは、少しシワになっているパンフレットだった。温泉旅館と書いてある。ショッピは顔がほころぶ。最近肩がこっているし、何より温泉なんて久しぶりだったので、足が早く行きたいと言わんばかりに動き出す。
「良いっすね…！飯もうまそうですし。」
やろ？と満面の笑みを浮かべるコネシマに、つられてショッピもはい、と笑う。
幸せとはこういう状況のことを言うのだろうと、ショッピは思う。
しかし、なにかが引っ掛かっているのだ。ショッピの心の奥底の、開かずの扉の内側からノックが聞こえるような、そんな引っ掛かり。
なにか忘れているような、なにか足りないのか。
「いやーショッピ君と旅行すんの夢やったからさ、なんか、ほんま嬉しいわー」
こういうときだ。なにか、忘れているのか、足りないのか？そう思うのだ。嬉しいのに、違う。
自分が求めているのはなんなのか。
「俺も、嬉しいです……けど」
けど、なんだ。
コネシマからの眼差しに、なにかを期待している自分がいる。
続く
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バリバーリリバーリリ - 久我羊さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 17時) (
レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - バリバーリリバーリリさん» 突然の告白好きです。リクエストありがとうございます。しばらくかかると思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです…！ (2022年10月3日 13時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - コメント失礼します！正直言うてめっちゃ好きです！（突然の告白）応援してます！そして、ciutでひたすらキスするシチュをお願いします！ (2022年10月2日 23時) (レス) @page46 id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
久我羊(プロフ) - Iam猫さん» ありがとうございます。今書いているものが終わりしだい、書かせていただきます (2022年9月20日 15時) (レス) id: c8f3b604c9 (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫(プロフ) - コメント失礼します。htosで焦らし、お願いできますか…？あ、 (2022年9月20日 13時) (レス) id: 2a997d0ece (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 羊 | 作成日時：2020年2月11日 12時
