【HQ】 烏野の王子様は○○○○症 【男主】

○○○○症８ ページ8

　「あの！好きです付き合って下さい！」




　高校生生活二日目にして告白された





　しかも第１体育館の裏




　この子廊下でぶつかった子じゃね。




　『ごめん、俺君のことあんまり知らないから。』




　あぁ、そんな泣きそうな顔しないでよ





　「じゃあ知ってください、私のこと。」






　『えっ、』






　体が寄せられて唇と唇が触れる







　突然のことで体が動かない







　「それじゃあ、ばいばい。Aくん。」








　立ち去って行った女の子







　キスされた？






　あの子に






　思考がめぐる







　『はぁ・・・っく、はぁ・・・ぅ・・・はぁ！・・・』








　うまく息がすえない







　壁にもたれかかる





　震える手でポケットからスマホを取り出す








　ロックを解除して電話をかける









　「どうした？なんかあったｋ『クロっ、・・はぁ！・・・っ。』





　状況を察したのか落ち着いた声で話しかける






　「落ち着けゆっくり息をすって、はいて。」






　何回か繰り返して呼吸が落ち着いてくる







　「なんかされたか？」








　『キス・・された。』






　「げっ、マジかよ。レベル高―。」




　それから何分か話をした









　『ありがとうクロ、落ち着いたよ。』









　「おう、でも具合悪いんだろ。気をつけろよ。」







　『うん、じゃあね。』






　スマホをしまって深呼吸をする







　危なかった






　だれかに見られてないよな
　









・









・









　その頃の東京、音駒高校






　ふぅとため息をつく黒尾を見て研磨はゲームから顔をあげる






　「A？」





　「おう、ちょっとやばかったな。」








　「治るといいねAの









・









・









　女性恐怖症。」

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