其の六 ページ7
国「はぁ!?」
探偵社に響き渡るほどの大声で国木田さんは叫んだ
国「貴様は何を考えている!無理に決まっているだろう!第一彼女の気持ちも考えんか!」
太「やだなぁ、別に深い意味はないのに。」
国「貴様の深い意味とは何なんだ。」
貴「いや、あの…」
私は口論していたお2人の中に割って入った
国「ほら見ろ、現に彼女だって嫌そうにしているではないか!」
貴「あ、いや!そうではなくて…」
国「?」
私は半分申し訳ないという気持ちを胸に、あることを言った。
貴「太宰さんさえ良ければ…その、お世話になりたいって言うか…どうせ宿泊場所には困っていたわけですし……。」
太「っ…!////」
国「こんな奴と同居でいいのか、お前は。」
貴「はい、お世話になる身なので。」
私は太宰さんが密かに赤面していたのを知らない。
太「…では、今日は一緒に帰るとするかな?Aちゃん。」
貴「はい、これからお世話になります。」
太「気にすることはないのだよ。」
国「はぁぁぁぁぁ。」
与「国木田ぁ、諦めなって。Aもあぁ、言ってるんだし。」
深いため息をつく国木田さんを励ますかの様に与謝野先生は国木田さんの背中をバシバシと叩いた。
正直私が、これからの生活が楽しみで内心今みでにはないくらいワクワクしていたのはだれも知らないだろうな。
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作者名:クロエ | 作成日時:2017年5月13日 12時