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二人はもう1度接吻を交わす。
と云っても太宰からの一方的な行為だ。
Aが首を横に降る中、太宰は唇をこじ開けて
探し当てた舌を絡ませた。


「ふっ」


角度を変え、少しの隙間が出来れば度々甘い言葉がAの口から漏れる。
太宰の身体を腕で押そうとするが、力が全く入らないのかAの力では動かせないのかどちらにせよ、太宰はびくともしない。


「んっはぁ……Aちゃん拒まないで」


長くおよんだそれを終えると、熱が篭った声音で頬に何往復も指で摩った。


指に巻かれている止血するためのテープがよく擦れ、擽ったさを感じているのかピクピクと身体をはねらせるのだ。
子供のように首を降るAは目に涙を溜めて
ごめんなさいと悪くは無いのに謝る。


「私は怒ってる訳じゃ無いのだよ?」


それでもゆるゆると首を横に振り続けるAに1寸やり過ぎたかと思った太宰は頬を撫でていた手を止めて頭に移動させた。
軽くあやす様に叩くとゆっくりとした早さで話す。


「然し蛞蝓を名前で呼び私を名前で呼ばないなんてつまらないだろう。」


「……治さん」


もう片方の手でAの唇を人差し指で軽く押し付けると、今度は太宰が首を横に振った。
その指を自分の唇に当てると柔らかな笑みを零す。


「違うよ治。」


「おさむ……。」


嗚咽を漏らしながら呟く言葉は何処かたどたどしく、すっかり大人しくなったAは太宰の手を受け入れていた。考えることを放棄したようにぼうっと太宰の顔を見るAに太宰は壊れ物のように扱う。


(壊して、壊して、優しく接する
そうすればAちゃんは私を見てくれるかい?私だけのものになってくれるかい?

そのためにはその瞳に光が灯らなくなるまで
もっともっと壊さなきゃね。)


吸い込まれそうになるほどの甘栗色をしている瞳の持ち主をじっと太宰ら見つめる。
一寸だけ、不安げにゆらりと動いた。

毒→←は



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新那@pixiv小説参戦予定(プロフ) - サラサエビさん» ありがとうございます泣サラサエビ様そう仰って下さると嬉しいです、これからも楽しみにしてくださいね( ´ω` )/ (2017年7月2日 21時) (レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)
サラサエビ - 太宰さんとヤンデレ…最高の組み合わせです!大好きです!これからも楽しみにしていますね(^-^) (2017年6月22日 23時) (レス) id: daadec8c31 (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - 楪風香さん» 楪風香様評価ありがとうございます!本当ですね!!嬉しくて言葉が出てきません……楪風香様の作品読ませて頂いてます何時も通知が来る度に楽しみにしています!!まさか、コメント下さるとは夢にも思いませんでした(><)コメントありがとうございました (2017年6月21日 22時) (レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)
楪風香(プロフ) - 101票目をポチッとな!面白いです!殿堂入りおめでとうです(o^―^o)ニコ (2017年6月21日 21時) (レス) id: 86c9c0f128 (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - すたさん» バレた(/ω\*)、ありがとうございます!そう言ってくださると嬉しいです (2017年6月20日 0時) (レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:新那 | 作成日時:2017年6月12日 20時

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