は ページ11
茶色い色のした長方形机に並べられているのは、豪華とも云える出来栄えの御飯。
バランスの良い食事は迚綺麗に丁寧に盛られており、見た目では美味しそうに伺える。
「出来たよAちゃん。」
見た目の問題ではだ。
太宰の指先には傷テープが巻かれており止血はされているが、料理の中に意図して混入されている事にAは知らない。
「ありがとうございます。」
向かい合わせるように配置されている椅子に腰掛け、料理の品々を観察していくように目を細めるが、これと云って問題点が無いことに納得したのか両手を合わせた。
「召し上がれ。」
「いただきます」
Aは並べられた料理に箸を伸ばし、つまんでは取り皿に盛っていく。
幾らか繰り返し漸く口へ運びAは顔を顰めた。
「……」
箸を止めたAを見ながら太宰はニタニタと悪い笑みを浮かべていたのだ。
そこでAは何か異物を入れたのではないか。
と疑い始めた。
何処かで感じたことのある、ツンと来る臭みや風味に皺を寄せる。
「ふふふ、気づいた?」
机に肘をつき、顔に手を当てている太宰は食事にも手をつけずAをじっと見つめており、
何かが混入しているだろうと察することが出来るのだが、混入の何かが分からないAは顔を真っ青にさせた。
「何を……。」
得体の知れない何かが自分の身体に入ったとなると不安にならない人間などいないだろう。
Aは手をつけていた食事を本格的に中断し、胃の中のものを出そうとお手洗いに駆け込もうとするが簡単に行方を阻まれる。
「正しい判断だけどそうはさせないよ。」
椅子から立ち上がり、太宰が座る脇を走り抜けようとしたAは太宰によって細い腕を掴まれる。
「大丈夫死にはしないから。
今私気分がいいの、私の中に流れている血液がこうして……」
掴んでいる手とは反対の手で自分の喉を指すと微笑む。
「愛しくて仕方の無いAちゃんの中にも流れた事になるのだと考えるとね。」
自らの所へ引き寄せて、ぷっくりと弾力のあるAの唇に自分の唇を合わせて軽くわざとリップ音を鳴らす。
「一度、自分の血液が飲まれた満足感を得ると辞められないのだよ。」
数秒程度の軽いそれを終えると目をぎらつかせながら語ってみせる。
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新那@pixiv小説参戦予定(プロフ) - サラサエビさん» ありがとうございます泣サラサエビ様そう仰って下さると嬉しいです、これからも楽しみにしてくださいね( ´ω` )/ (2017年7月2日 21時) (
レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)
サラサエビ - 太宰さんとヤンデレ…最高の組み合わせです！大好きです！これからも楽しみにしていますね(^-^) (2017年6月22日 23時) (レス) id: daadec8c31 (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - 楪風香さん» 楪風香様評価ありがとうございます!本当ですね!!嬉しくて言葉が出てきません……楪風香様の作品読ませて頂いてます何時も通知が来る度に楽しみにしています!!まさか、コメント下さるとは夢にも思いませんでした(><)コメントありがとうございました (2017年6月21日 22時) (レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)
楪風香(プロフ) - 101票目をポチッとな！面白いです！殿堂入りおめでとうです(o^―^o)ﾆｺ (2017年6月21日 21時) (レス) id: 86c9c0f128 (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - すたさん» バレた(/ω＼*)、ありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです (2017年6月20日 0時) (レス) id: b29d04a7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新那 | 作成日時：2017年6月12日 20時
