ここにいる【ONE PIECE】part2

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side貴方









ハラリ…とシャツが床に落ちる。



これで今上半身に着ているのはさらしだけとなってしまった。









「…………何でこんなものつけてるんだ」



「いや何でって言われても...つけてちゃ駄目なの？」



「脱がしにくいだろ」



「脱がされるの前提で考えてないからね」



「…とるぞ」



「話聞こうかルッチ」









どれだけマイペースなの。




そしてここまでされてるのにこんなに冷静でいる自分にもびっくりしている。




普通の女の子ならどんな反応するのかな…。




頰を赤らめながら「きゃぁっ」とか声を漏らすんだろうか。



それとも、ルッチみたいな態度はともかくイケメンな人にされたら嬉々として脱がされるのかな。



…………そう考えると私はやっぱりズレてる。







女の子要素のカケラもない。




あれ、ちょっと悲しくなってきたぞ。



この際ちょっと女の子らしさアピールするため何かしてみようか。





そんなくだらない事を考え出した私は試しに前見たイチャつくカップルの真似をしてみる。




吐かれたら吐かれたで、この意味分かんない行動も終わるだろうしそれでいい。





可能な限りで顔を後ろに向けながら、上目遣いで







「…………恥ずかしいよ」






と、ちょっと照れたように言ってみた。





…すると。









ブチッ





ストン







「え」









見た事もない早業で脱がされてしまった服。



音で分かったように今私を覆う布はもうない。





そしてルッチはそんな私を置いて今度は自分のズボンのベルトに手をかける。








「えっ、ル、ルッチ⁉」



「風呂場に入ってからだ」



「何が⁉」



「自分から誘ったんだろ。来い」



「誘ってなんか…わっ！」









軽々とお姫様抱っこされ、お風呂場へと入る私達。




もう色々とおかしい。




彼は一体何を勘違いしてるんだろうか。








一刻も早く誤解を解かないとヤバイなこれ…。








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