第84話 ページ39
〜赤司side〜
赤「…………」
桃「…………」
無言が続く。
さっきAが言おうとしたこと。
それは考えないでも分かった。
『好きだよ』…………
…この二人は両想いのくせに、お互い気づいていない。
大方どっちも片想いだ、とか考えてたんだろうな。
赤「………桃井」
桃「………はい…?」
赤「…好き、なんだろう。Aのことが」
桃「!!」
赤「…僕が気づかないとでも思っていたのか?」
桃「………いえ…」
赤「…ちゃんと、伝えろ。分かったな」
桃「……はい!」
赤「…だから、早く目覚めろよ…A…」
ﾋﾟｯーﾋﾟｯーﾋﾟｯー
急に、Aに繋げてある機械が音を出した。
そして。
赤「………Aっ!!?」
貴「……ぁ、せぃ…く…」
赤「喋るな!」
僕は咄嗟にナースコールを押した。
すると、扉の前にずっと居たのではないかというくらいの早さで看護婦がきた。
看「っきゃぁぁ、先生!先生!患者さんが!!」
そして、医師らしき人もきた。
医「…銀沢、君だね?合っていたら頷いてくれ」
Aは、素直に頷いた。
貴「……せん、せ…俺、さ…にい…た、が……」
………!?
喋れない、のか……
しかし、僕には分かった。
『先生。俺、さつきに言いたいことが。』
そう言ったんだ。
少し話しただけでも大出血が危惧されているAだ。
それでも、伝えたいんだろう。
赤「……先生。僕が詳しいことを聞きます」
医「…そうですか。では着いてきてください」
貴「…せぃ、く…ん。…あり、がと…」
こちらこそ、ありがとうだよA。
僕には未来が見えている。
これからのことも、分かるんだ……
病室を出て、僕は医師に話を聞いた。
医「…恐らく、3日間持てば…奇跡でしょう。しかし、彼はもういつ死んでもおかしくはない。
覚悟は、しておいてください………」
僕は話を聞いて、トイレに駆け込み、声を殺して泣いた。
赤「…く、そぉ………っ……!!」
僕は、無力だ。
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ゆうな - めっちゃ面白かったです！感動しました！泣きました！。゜(゜´Д｀゜)゜。これからも、頑張ってください！ (2016年3月29日 23時) (
レス) id: 5c6a24ea3b (このIDを非表示/違反報告)
wisper・ω・２号(プロフ) - 嫌われはフラグ立てろって前作でも言ったのに立てないんですね。では遠慮なく晒させて頂きますね (2015年10月13日 6時) (レス) id: d5158b5467 (このIDを非表示/違反報告)
紫原のぞみ(プロフ) - 続き書いてくださいよすごく気になるんですけど腑に落ちないんですけど (2015年3月31日 18時) (レス) id: f960e4787f (このIDを非表示/違反報告)
すぎさくお - 桃井のどこが可愛いの？ (2015年2月28日 16時) (レス) id: 1feb6ddf9d (このIDを非表示/違反報告)
レイムーン☆ - なんで桃井好きにならなきゃいけないの？((怒 (2015年2月28日 16時) (レス) id: 1feb6ddf9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜兎 | 作成日時：2014年9月28日 15時
