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[Bs.67] 不安と葛藤 ページ6

開幕戦前日、最愛の人から一通の連絡があった。
ドキドキしながら、車に乗り込む。


俺の憧れの先輩であり恋人である圭太さんは体調不良で二軍スタートになってしまっていた。


「はぁ…圭太さん、大丈夫かな。心配。」


会いたい、って。普段圭太さんからはあまり連絡がなくて、毎日話す内容としてはご飯行く時に誘ってくれたり、俺から連絡することが多いからだ。


だから尚更、圭太さんが俺に弱音を吐くことはもちろん甘えることもしないからこそ連絡してくれた嬉しさもあって。



ドキドキしながら、インターホンをならす。


『ごめん、急に呼び出したりなんかして』


「全然大丈夫です。大丈夫ですか?」


『うん。…でも、会いたくなった。』


部屋の扉を開けると圭太さんの、良い匂いにふわっと包まれる。態度に出さないけれど、彼が少しでも俺の事を頼ってくれている、という事実が嬉しくて。頬を緩めてしまった。


「圭太さん、無理しないでくださいね。」


『うん、ありがとう。Aに会えたから、元気もらえた。』


そう言うと、優しく頭を撫でてくれて。


やっぱり、圭太さんがいないとダメだな、って。

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作者名:玲奈 | 作成日時:2024年3月3日 9時

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