【短編集】何気ない毎日を、君と。 (ページ3)

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[Bs.30] 好きの違い 2 ページ3

『A、お疲れさん』

練習が終わりインタビューを受け帰ってきたらたまたままだ残っていたAがいて。

「っうわ、大志さん…お疲れ様です」

『うわ、ってなんや。』

あれから変わらず過ごしていた俺たちはキャンプを一通り終えようとしていた。
珍しくAから飯に誘われて食堂でご飯を食べていた時だった。

「大志さんのせいで意識しそうになっちゃったじゃないですか。責任取ってくれません？」

『俺のせいでって、何が？』

理由は、何となく分かってるんやけど、どうしても意地悪したくなるのが俺。

「…はぁ。大志さんのせいで、あれから毎日意識してまうんですよ。そう言う好きじゃないって、言い聞かせてたけど。大志さんに対する好きが、今までとは違うんです。圭太さんや他の先輩に対する好きと、大志さんへの好き。」

『それって、』

「…大志さんも同じですか？」

俺の言葉を遮るようにAが話しを続けた。

『…そうやで。Aと、同じ好き。前から、俺はずっと好きやった』

「…え、大志さん、ほんまに？」

『好きでもない人間にあんな事する程人たらしやないけど、俺』