�眥諭澣鼠�の妹 『散った桜』 ページ6
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私の人生における最悪の分岐点は、中一の春だった。
春。
桜が似合う人、大好きだった人が兄になった。
小学校5年生のころ、大夢はひとつ年上だった。
よく友達と遊んでいた公園にいつも大夢がいて
隅っこで虫を観察したり、土遊びをしている変なやつだった。
『ね、なにしてんの』
「……これ、綺麗だから、集めてる。」
奇妙に思って、好奇心から話しかけたのだ。
私の事なんて心底興味が無さそうに、何かを集めている男の子。
『なにそれ、そんなの楽しいの？』
「うん。たのしい。｣
『虫とか気持ち悪いでしょ！土汚いよ。』
「でも、綺麗だよ。」
『なにが？』
「これ。……君にあげる。かわいいから。」
そう言って桜を差し出した大夢。
「きれいでしょ？」
そう言って笑う大夢に小学生の私は一瞬で恋に落ちたのだ。
桜を可愛いと言ったのか。多分今思えばそうだ。
でもその時の私はそうとは知らず、初めて異性に可愛いと言われたと思って舞い上がったのだ。
桜を差し出す大夢がマンガの王子様に見えた。
同級生の男子と言えば、うるさくて子供っぽくて、馬鹿。もしくは、根暗。
大夢は、うるさくもなく、賢くて、かといって根暗ではなかった、初めて出会う種類の人。
草むらに興味津々な大夢に、虫が苦手ながらも必死で話しかけて、虫を捕まえて楽しそうな大夢に、無理して合わせた。
おかげで虫は大抵のものは触れるようになった。
そのうち、付き添いで来ていた親同士も仲良くなり始めたのだ。
親たちもとても気が合って、私はそれがすごく嬉しかった。
きっと、大夢は運命の人なんだと思った。
占いでも相性はいつも1位だ。
大夢にそう言うと、当たってるねと嬉しそうに笑った。
そんな中、私の父親と大夢のお母さんが結婚することになったのだ。
「大夢とずっと一緒にいれるよ、どう？」
『うん、Aさんせー！ちょー嬉しい！』
幼い私はただ喜んだ。
「………。」
「大夢、ありがとう。こんな素敵な出会いがあるなんて、嬉しい。」
「うん、お母さんが嬉しいなら良かった。」
そういって、大夢のお母さんが嬉し涙をこぼす姿をみて、私はなんて幸せ者なんだろうと、そう思ったのだ。
子供で、大人の話すことはよく分からなかったから、ただ大夢とずっと一緒にいれることが嬉しかった。
兄妹になると言う事が、どういうことか、それを知るまでは。
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やなぎ茶(プロフ) - ayuさん» 本当ですか〜❣️嬉しくてあったかいお言葉ありがとうございます😭がんばります！ (11月13日 22時) (
レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
ayu - やなぎ茶さん» なるほど😮💡了解です👍🏻 ̖́-︎亡霊、拝見させていただいています!やなぎ茶様のペースで更新頑張ってください🥹💖 (11月13日 7時) (レス) id: 9a7e8648d6 (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ茶(プロフ) - する予定ですので、その時ご機会あればよろしくお願いします☺️ (11月13日 1時) (レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ茶(プロフ) - ayuさん» ayu様コメントありがとうございます❣️そちらですが、続編のお話が長編化したもの（亡霊）と、途中まで書いたものがありまして、中途半端なのと年内更新予定がないため現在は非公開にしております💦 また年明けには公開して更新 (11月13日 1時) (レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼致します🙇♀️この作品の続きが気になるのですが、パスワードはどうすれば教えていただけるのでしょうか…？どこかに書いてあるのなら確認不足です;ᯅ;すみません、！ (11月12日 20時) (レス) @page46 id: 9a7e8648d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やなぎ茶 | 作成日時：2023年3月27日 18時
