『大好きだった人』4 ページ14
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『本当は、別れたかったくせに、振るのがめんどくさかったんでしょ。』
昔のこと、あの時言えなかった言葉が出てくる。
あの時は、肯定されるのが怖くて言えなかった。
「違う。……勝手に決めないでよ。」
先程の冗談めいた口調から、真剣な声色に変わった。
『じゃあ、どうして』
引き止めなかったの。
そう言いかけて、途中で止めた。
今になっても、めんどくさい私は変わってない。
『……ごめん、今更言うことじゃなかった。』
知って何になるのだろう。
彼氏だっているのに、別れた男なんてどうでもいいじゃない。
「……俺といるの、辛そうだったから。」
そう、独り言のようにボソリと呟いた。
「引き止める権利ないでしょ。」
自嘲気味にそう言って笑った洸人。
困った顔して、でも言葉にはしない。
言いたいこと沢山あるはずなのに、私の気持ちを優先するフリして言わない。
そんな所が嫌いだった。
「……でも、今は幸せそうで良かったわ。」
張り詰めた空気を壊すように、おどけてそう言う洸人。
変わってない、そういう所も。
あの時もし、私がちゃんとしてたら。
もっと余裕があったら。
気を使わせずに、言いたいこと言い合えてたら。
今も、洸人と一緒にいれてたのだろうか。
『そんな、今更良い男みたいなこと言わないでよ。』
散々、洸人のせいにして諦めようとしてた自分が、辛くなる。
嫌な男になって、もう完全に嫌いにさせて欲しかった。
「ごめん。あの時何も言わなかったこと、後悔してる。」
今更、遅い。
でも、あの時どうしても洸人と一緒にいたかった。
間違ってたって、やっぱり別れたくないって言って欲しかった。
もう、とっくの昔のことだって、割り切れたって、そう思ってたのに。
好きな人だって出来た。
もう、幸せになれるはずなのに。
“ただ、洸人と幸せになりたかった。”
蓋をしたその思いが、今更溢れてくる。
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やなぎ茶(プロフ) - ayuさん» 本当ですか〜❣️嬉しくてあったかいお言葉ありがとうございます😭がんばります！ (11月13日 22時) (
レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
ayu - やなぎ茶さん» なるほど😮💡了解です👍🏻 ̖́-︎亡霊、拝見させていただいています!やなぎ茶様のペースで更新頑張ってください🥹💖 (11月13日 7時) (レス) id: 9a7e8648d6 (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ茶(プロフ) - する予定ですので、その時ご機会あればよろしくお願いします☺️ (11月13日 1時) (レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ茶(プロフ) - ayuさん» ayu様コメントありがとうございます❣️そちらですが、続編のお話が長編化したもの（亡霊）と、途中まで書いたものがありまして、中途半端なのと年内更新予定がないため現在は非公開にしております💦 また年明けには公開して更新 (11月13日 1時) (レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼致します🙇♀️この作品の続きが気になるのですが、パスワードはどうすれば教えていただけるのでしょうか…？どこかに書いてあるのなら確認不足です;ᯅ;すみません、！ (11月12日 20時) (レス) @page46 id: 9a7e8648d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やなぎ茶 | 作成日時：2023年3月27日 18時
