尾崎×コンプレックス拗らせ同級生 『単純なこともわからない』 ページ1
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同じクラスの尾崎匠海は、私の嫌いな人種だった。
高校生のくせに、まだ現実を見ないで夢をみているところ。
その夢を実現できると信じていて、諦めずに努力しているところ。
尾崎の言動全てが鬱陶しかった。
昔の私みたい、そう思った。
子役としてデビューして、成功した。
きっとこの先もずっと、この世界で華々しく活躍していく。
そんな夢を見ていた昔の自分に。
でも実際、子役から成功し続け女優となる人間はほんのひと握りだった。
いつまでも子供のころと同じ魅力では売れない。
成長して綺麗になった子や
隠れていた才能を持った人はいくらでもいて、
ありあまっていたはずの自信はいつの間にか見る影もなく、コンプレックスに成り果てた。
“枕でもやらないと、ね。”
小さい頃からお世話になっていたプロデューサーに薄ら笑いで言われたその一言で、私の夢は完全に砕け散ったのだ。
現実は甘くない。
私以外にも努力した人はいくらでもいた。
それでも報われないんだ。
最初から決まってる。
それなのに、尾崎匠海は、いつまでも、いつまでも、諦めずに努力をする。
アニメの主人公みたいに、頑張れば報われると、信じている。
そんな彼が目に入る度、どうしようも無い苛立ちに心を支配されるのだ。
「匠海、ほんまにおもろい！」
「A〜！匠海がさっきめっちゃやらかしてさ」
尾崎匠海はムードメーカーだった。
意図せず人を惹きつける人柄で、どこにいても目立つ。
『ねえ。そんなことよりご飯食べに行こ？』
周りの友人が尾崎の話をするのも嫌だった私は、自分勝手を承知で、尾崎を避けた態度でいたのだ。
「あー……、うん」
「匠海、……またね……。」
友人達のあからさまな気まずい空気も無視して、食堂へと歩みを進める。
「うん、またなー！」
視界の端に、曇りのない笑顔が映る。
鈍感なのか、気づいた上で気にしていないのか、どちらにせよ、気に食わなかった。
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やなぎ茶(プロフ) - ayuさん» 本当ですか〜❣️嬉しくてあったかいお言葉ありがとうございます😭がんばります！ (11月13日 22時) (
レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
ayu - やなぎ茶さん» なるほど😮💡了解です👍🏻 ̖́-︎亡霊、拝見させていただいています!やなぎ茶様のペースで更新頑張ってください🥹💖 (11月13日 7時) (レス) id: 9a7e8648d6 (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ茶(プロフ) - する予定ですので、その時ご機会あればよろしくお願いします☺️ (11月13日 1時) (レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
やなぎ茶(プロフ) - ayuさん» ayu様コメントありがとうございます❣️そちらですが、続編のお話が長編化したもの（亡霊）と、途中まで書いたものがありまして、中途半端なのと年内更新予定がないため現在は非公開にしております💦 また年明けには公開して更新 (11月13日 1時) (レス) id: 5b37ec5afa (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼致します🙇♀️この作品の続きが気になるのですが、パスワードはどうすれば教えていただけるのでしょうか…？どこかに書いてあるのなら確認不足です;ᯅ;すみません、！ (11月12日 20時) (レス) @page46 id: 9a7e8648d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やなぎ茶 | 作成日時：2023年3月27日 18時
