黒い薔薇を貴方に。2

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(侑李side)


侑李「ね…、涼介……」


僕と涼介が学校を休んでもう4日
涼介は行かないでと僕に言う


でも、ここ4日間ずっと涼介と2人きり。


…別に2人が嫌なわけじゃない
嫌なわけじゃないのに、


涼介「何？」


これ以上2人きりだと、おかしくなりそうで。


侑李「明日……、学校…行こうよ…」


涼介「は？」


綺麗な目が僕の身体を動けなくする
これは毎回の事で。


でも、


―パチン、と手をあげられたのは今回が初めてだった。


侑李「っ…た…」


いきなりの事にびっくりして、僕はまるでドラマのように殴られたところを手でおさえる


涼介「学校は、俺のいない世界だよ。
そんなところで侑李は生きていけるの？」


ただ学校が違うだけ。
涼介のいない世界だなんて、大袈裟だ


でも今の涼介にそんな事を言うのが怖くて、僕は見たこともない涼介の姿にただただ困惑するばかり


そして涼介は胸ぐらを掴み、軽々と僕の事を壁に打ち付ける


侑李「いった…」


すると涼介は素早く僕に近付き馬乗りになる
今の涼介の行動に、驚く隙も与えられない。


涼介「…血が出てるよ、侑李」


涼介に殴られたところが切れ、僕の口端からは一筋の血が流れ出ていた


侑李「やっ…！」


整った涼介の顔が近付く。


ちろっと赤い舌が覗いたかと思えば、涼介はそのまま僕の口端から流れている血をぺろっと舐めた

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