3話 ページ5
あの後、特にすることもないので宿に入りすぐに寝てしまった。
起きたのは朝、外が何やら騒がしくなった時だった。
ざわざわと人の声が聞こえ、窓の外をそっと顔を出しみてみる。
最初は何が起きたか分からなかった。
遠くに、赤い、液体と横たわる人。
それが何を意味しているか、嫌な程にわかってしまった自分がいた。
女将「今朝人が刺されたらしいわよ、なんでもα国とβ国が近々侵攻してくるんじゃないかって噂されてるらしくってねぇ、、、それ関連なんじゃないって、」
怖いわぁ、と呟く女将さん。
他人事のように話す女将さんをよそに私は恐怖と憎悪で震えていた。
??「はぁーい、下がって下がって〜。」
また外から、今度は聞き覚えのあるような声が聞こえた。
あれは、、、昨日の少女では?
民衆「【たらこ様】!お越ししてたんですね、!」
tr「やっほー。まぁさすがに殺傷事件となれば【国の幹部】が出向くのは当たり前だからね。」
たらこ、と呼ばれていたな。それより国の、幹部?彼女が、?
少し困惑していると、彼女と目が合う。
tr「あ、お姉さん。昨日ぶりだね。」
「あ、昨日はありがとうございました。御国の幹部様だったんですね。失礼しました、」
tr「全然いいよー。知らなかったならしゃーない!」
「あ、お礼、何がいいですかね。」
tr「あー、、、別にいい、って言おうと思ったんだけど、それならこれの後始末とついでに俺の話し相手になってくれる?」
これこれ、と言いながら死体の方を指さす彼女。
、、、ん?ちょっと待てよ。今俺って言った?
「俺って、、、」
tr「あ、俺男ね。」
「あー、、、、ん?!」
困惑を隠せない中、彼女、改め彼の手伝いをすることになった。
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泡名井(プロフ) - いいすね...タイプの小説です。気長に待ってます。ファイお〜 (2023年1月31日 20時) (レス) @page5 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒飴 | 作成日時:2023年1月30日 12時