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19話【逃げた2人side】 ページ21

Aを置いて逃げるのは嫌だった。でもそうするしか無かった。

これを届けないと誰も幸せにはなれないんだ、って。




ありがたいことに、国境辺りになると兵はもう追いかけて来なかった。



cn「とりあえず城の方までいこう、レウさん」


ru「うん、」



どうしてもAがどうなったか気がかりで、仕方なくて。

もしかしたら俺らのせいで犠牲になってしまったのかもしれないって。


そう考えていく度に足がすくんだ。






城に着く。



らっだぁが駆け寄ってきてくれたが、頭に話が入ってこなくて。


とりあえず薬を、薬をぐちつぼさんに届けないとって



それしか無かった。




rd「落ち着いて、2人とも、」




落ち着いているつもりだった。


嗚呼どうしてこんなことに、?


警戒が甘かったんだ。




ただ沈黙でイスに座り、ぐちつぼさんが起きるのを待つ。




寝ることさえ惜しんだ。


次の日、

らっだぁがAから連絡があったって、正確にはα国からの連絡。




Aは殺.してない。国のトップの首を差し出せば助けてやるって。




安堵と絶望が同時に全身に広がった。

指先が冷たい。



その時、扉が開いた。



そこには深緑色の髪をした緋色の瞳の人間が立っていた。



その時俺らは光を取り戻した感覚になった



gt「おはよう」


そう大きめの声で話す男は少しだけ微笑んでいるようだった。

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泡名井(プロフ) - いいすね...タイプの小説です。気長に待ってます。ファイお〜 (2023年1月31日 20時) (レス) @page5 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒飴 | 作成日時:2023年1月30日 12時

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