ある日の併走(後編) ページ3
「私、その頃はほんとに自信家で、同学年の子なんか敵じゃないとか思ってたんです。でも……」
息を吸って、吐いて、もう一度話し始める。
「大人しくて、背も小さい栗毛の子がいて。ある日、その子と地稽古をすることになったのです……こてんぱんにされちゃったんですよね。その時は悔しくて悔しくて……自分が彼女より劣っているのを認めたくないっていうか……」
「……だから、気持ちは分かるってことか。」
「ええ。……まあ、その子とはめちゃくちゃ仲が悪かったので、今の状況と全く同じではないですけどね。」
「……じゃあ、きっと大丈夫だな。」
「え？」
「いやさ……その栗毛の子とは上手くいかなかったのかもしれないけど、お前とゴルシは親友……なんだろ？なら、きっと最後には仲直り……って言っていいのかわからんが……できるさ。」
そう、しどろもどろになりながら言うと、ジャスタはくすりと笑い、
「ふふ、そうですね。では、ゴルシの食欲が戻ってきた時のために、ご飯買い込まなくちゃですね」
と言った。
それから7日後……
「はぁ……腹減った……ジャスー、トレーナー、飯ー。」
トレーニング中のことだった。
部屋で引きこもってたゴルシが、ひょっこりと現れたのだ。
「ゴルシ……！？」
「し、シップ！？も、もう大丈夫なんですか？！」
「はあ？何の話だよ？ゴルシちゃんはいつでもOKだけど。」
「心配したんですよ……？良かった……！」
別に気にしてないと口では言っていたが、本当は心配で仕方なかったらしい。
「……まあ、お前が変わらなそうで良かったよ。よしゴルシ。お前はウォーミングアップ終わらせたら、軽くジョギングして、体ならしてこい。」
……まあ、何はともあれ、立ち直ってくれて良かった。
ずっとあの状態じゃかなわんからな。
こうして、(ゴルシの体重が死ぬほど落ちていたことを除くと)また普段通りの日常が始まった。
しかし、どうしてゴルシはいきなり立ち直ったのか？
その理由は、彼女自身にしか分からない……のかもしれない。
___________________
今日は眠いので書きませんが、今度、この話の補足的な話を書こうと思います。
ではおやす……
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芦毛まにに(プロフ) - まぬかさん» 御明答ですね！正直あれだけのヒントで当てられたことに驚いております…！ (2022年6月27日 19時) (
レス) @page5 id: fe1166f664 (このIDを非表示/違反報告)
まぬか(プロフ) - やっぱりジャスゴル尊い…！栗毛の子はオルフェーヴルでしょうか…補足楽しみにしてます！ (2022年6月24日 15時) (レス) @page3 id: 4e0a8f784c (このIDを非表示/違反報告)
芦毛まにに(プロフ) - まぬかさん» まだ1話も上げていないのにコメント…ッ！ほんと嬉しいです！至らぬ所もあるかと思いますが、これからもお願いします…！ (2022年6月23日 19時) (レス) id: fe1166f664 (このIDを非表示/違反報告)
まぬか(プロフ) - ジャスゴル…！忠実ネタ嬉しいです…応援してます！ (2022年6月22日 18時) (レス) @page1 id: 4e0a8f784c (このIDを非表示/違反報告)
芦毛まにに(プロフ) - 八坂リアさん» 本当だ…！すいません、直しました！ (2022年6月22日 6時) (レス) id: 7a622a57f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芦毛まにに | 作成日時：2022年6月15日 4時
