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36.同行任務 ページ36






高専に来た理由を、答えを
Aは自分で考えようとしてる。


五条に言われたAの瞳が一瞬 揺れ動く。









「少なくとも、1週間前(ここに来た頃)よりも
君は変われてるって事じゃない?大進歩じゃん」









ニッと笑った五条は
Aの頭をポンッと優しく撫でた。


進歩…出来ているのだろうか。


五条の手の優しさを感じながらも
Aは自分自身の成長に疑念を抱く。


……まあ、確かに…
高専に来た頃の自分とは違う気はする。









「で、そんなAにいいこと教えてあげる。
答えを出す為のヒントになるんじゃないかなって
案があるんだけど…どう?」




「……どう、とは?」




「今日はAに、恵と一緒に
外へ任務に行ってもらうよ」



















東京の新宿内にあるとある廃墟ビル。


ここは元々数ヶ月前まで、
人がわんさかと通ったショッピングモール。


だが、行方不明者や怪我人が
突然多く出るようになって
この"ショッピングモールはやばい"なんて噂が広まった。


それがあり人は寄り付かず、
ショッピングモールは閉鎖しなければならなくなった。









「…ここ、ですか?」




「ああ……店が閉鎖された後も
肝試しとか興味本位で近づいたやつが
大怪我して帰ったり、何人か消えたって話だ

……………つーか、大丈夫か?」




「…うん、大丈夫、だと思い、ます?」









そんな廃墟ビルの前にAと伏黒の2人。


少し後ろに高専の補助監督である
伊地知潔高が2人を見守っていた。


伏黒は少々、隣に立つAを見て心配…
いや、かなり心配であった。




仙台で暮らして来たAは
新宿(ここ)の人の多さに少しばかり驚いた。


東京駅よりも人が多く、
高専の建物は静かな場所にあり、
それ以外は街に出たことがないA。


外はこんな世界だったんだ、と そんな驚き方。


平気な顔をして歩いてみれば、
思ったよりも空気が悪い気がして
人によってしまったのだ。


現状、だいぶマシにはなってはいるが
顔色が未だ悪く、伏黒に心配されている。


後ろの伊地知もどうしたものかと、
帳を下ろすタイミングを見失っていた。









「……………大丈夫です、いけます」









深呼吸をして気持ちを切り替えれば、
Aはハッキリとそう答えた。


伏黒はその返事を聞き、背後の伊地知へ頷いた


伊地知もまた頷き、"検討を祈ります"と
言葉を最後に帳を下ろした。

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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月21日 15時

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