rumor,51 ページ7
だってほら、皆 特攻服?ってやつ
着てくるんでしょ?
私服なんかで行けば浮いちゃう気がする。
…夜、人気のない道を歩きながら
私はため息をついた。
正直すっごい面倒だし、
夜に何で外へ出ないと行けないのかとも思う。
…はぁ、眠いな……
ニャーッ
「(…にゃぁー?)」
え?何か、変な声が聞こえた気がする…
歩いていた足を止めて耳を澄ませてみれば
間違いなく、猫のような鳴き声がする。
…え、怖い、待って、怖い
そんな猫、どこにもいないんだけど…!?
キョロキョロ周りを見てみても
猫の姿なんてどこにもなくて、
近くには公園があるだけだった。
耳を澄ませば、
公園の方から聞こえてくるような気がして
私は公園に足が動いていた。
誰もいない夜の公園は
静かすぎて逆に怖い…
「(うわ…やっぱ、猫なんていない_____)」
「ニャーッ」
「ッ、え______」
上から、猫の鳴き声がした。
上…?
私は上を向いてみた、
正確には、自分の隣に立っていた
大きな木を見上げた。
「(嘘、でしょ……)」
「ニャー…」
木の枝には、小さな子猫がいた。
その子猫は、
地面と私のことを交互に見下ろして
ウロウロしている。
「待って、おまえ…いつからそこにいるの」
答えてくれるはずも無いのに、
私は木の上にいる子猫を見上げ、聞いていた。
子猫は当然、"ニャー ニャー"と鳴くだけ…
夜に猫が木に登るなんてほとんどありえない筈
……ってことは、何?
この子猫は昼間からずっと木の上…?
ッ、嘘…マジ?
「ニャー!!」
「ッ、ちょっっっっと待て!おまえ!
ね?ちょっと落ち着こ、
そこから飛び降りるな」
「フシャーッ」
「…威嚇もしないで、ほんと、泣いちゃう…」
猫に威嚇されてると、私 傷ついちゃう…
木から飛び降りようとする猫を止めて
私は考える。
「……よし、やるしかない」
木を見上げた私は決意した。
あの子猫を救出しなくては、と…
……悪いな佐野…
どうやら、ちょーーーっと遅れるかも…
_____私は、木に登っていた。
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結祈華(プロフ) - くりすさん» コメントありがとうございます!良すぎますか!!?嬉しいです!!w千冬オチも作ろうかなとか考えたりしちゃってたり…((楽しみに待って頂けたら嬉しいです!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるのは嬉しすぎます!マイキーくんも千冬も良いですよね!!オチは2人作ろうかなとか悩んじゃってます((これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
くりす(プロフ) - 千冬良すぎますねwこれは千冬落ちバージョンもみたい位続きが楽しみすぎますぅぅ (2021年9月6日 1時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
がーべら(プロフ) - 小説の流れがすごい好みすぎて、読めば読むほど味が出て、いつも更新を待ってます!!マイキーも千冬も大好きなので、どちらのおちも見てみたい!!素敵な小説待ってます♪ (2021年9月6日 0時) (レス) id: 55cfc2b408 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 春風駘蕩さん» ごりせめの千冬くんでございますッ!!!!!書きながら、千冬オチもありかなと考えたり…((コメントありがとうございます! (2021年9月5日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月25日 23時