rumor,69 ページ27
走り続けていると、
私は路地の方に追い込まれていて
背中にはもう壁しかなくて
行き止まりに追い詰められた。
「はぁ、はぁ…ッ、あんた達 何なの？
私はあんた達に用は無いし、
初対面だよね!?」
「あぁ、おまえとはな」
「でも、おまえの男…マイキーには
ちょーーーっと用があってな？」
「あいつ呼び出すのに、
ちょっと付き合って欲しいんだ」
「はぁ…はっ、あいつが来るわけないじゃん」
息切れをしながら呼吸を整え、
男達に不安を悟られないように
強気で言葉を返す。
でも、状況が変わるわけじゃない。
睨む私の一方、
男達はニヤリと笑いながら
こっちに近づいてくる。
……そう、佐野が来てくれる訳なんてない
タイミングよく来るわけが…
というか、来られなら困るんだ。
今の私が、ここで
佐野なんかに助けられたら きっと…______
『佐野くんが助けてくれたの』
何でかその時、唯さんの言葉を思い出した。
佐野が…助けてくれる______
「なぁ…何してんの、おまえら」
目の前の男達の声ではない、
低い声が 奥から聞こえる。
男達の体によって、その先は見えない…
でもその声は、
今まさに、聞きたくない声だった。
何で…何で、いるの…
「…おまえらさ、そいつに手出す意味
分かってんだよね？」
______佐野。
「ッ、何ビビってんだおまえら
マイキーが来たんだ!!やるしかねぇだろ」
「あぁ、
やっぱこの女をエサにして正か_____」
ﾄﾞｶｯ
「ッ」
佐野は一瞬にして、
私をエサだと言った男を蹴っ飛ばしていた。
何が起きたのか、理解が追いつかない。
「なぁ…」
佐野の一声だけで、
他の2人もビビっているのか
震えているのが窺えた。
「誰のこと、エサだって？」
「ッ、マイキー！てめっ______」
ﾄﾞｶｯ
ﾎﾞｺｯ
私の目の前で、男達3人は
あっという間に地面に寝転んでいた。
それは、目の前に
立っている佐野がやったことで
私は足から崩れるように、
その場に座り込んだ。
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結祈華(プロフ) - くりすさん» コメントありがとうございます！良すぎますか!!?嬉しいです!!w千冬オチも作ろうかなとか考えたりしちゃってたり…((楽しみに待って頂けたら嬉しいです！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月6日 1時) (
レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるのは嬉しすぎます！マイキーくんも千冬も良いですよね!!オチは2人作ろうかなとか悩んじゃってます((これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
くりす(プロフ) - 千冬良すぎますねwこれは千冬落ちバージョンもみたい位続きが楽しみすぎますぅぅ (2021年9月6日 1時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
がーべら(プロフ) - 小説の流れがすごい好みすぎて、読めば読むほど味が出て、いつも更新を待ってます！！マイキーも千冬も大好きなので、どちらのおちも見てみたい！！素敵な小説待ってます♪ (2021年9月6日 0時) (レス) id: 55cfc2b408 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 春風駘蕩さん» ごりせめの千冬くんでございますッ!!!!!書きながら、千冬オチもありかなと考えたり…((コメントありがとうございます！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結祈華
| 作成日時：2021年8月25日 23時
